猫が『座ったまま寝オチ』するのはなぜ?考えられる5つの理由 どうしても眠れない理由がある?
猫が『座ったまま寝オチ』する5つの理由
猫は時折、"コクンコクン…"と座ったまま寝ることがあります。人間でも見られる光景ですが、同じように居眠りをしているだけなのでしょうか。
それともこの体勢でいなければならない事情があるのでしょうか。
ここでは、老若男女を問わず全ての猫がやっている『座ったまま寝オチ』に込められた理由を5つ紹介いたします。
1.警戒中だから
猫にとって眠るという行為は、無防備になる瞬間。"万が一寝込みを襲われたら"と警戒中の猫は、やむを得ず座ったまま仮眠を取ることがあります。
比較的安全な空間で生活している家猫にも一定の警戒心が残るため、ご家庭でも座ったまま寝オチをすることはよくあります。
ただ、どんな性格の猫でも安心して眠れる場所は必ずあるため、飼い主さん側がそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
2.眠気をコントロールできない
子猫は眠気をコントロールしたり、決まった時間に起きていようとするスキルがまだまだ未熟です。
そのため、同居猫を驚かそうと待ち伏せしている瞬間や、おもちゃで遊んでいる最中に突然睡魔がやってくることがあります。
"まだ遊びたい、でも眠い"そんな葛藤の末、座ったままうとうとしてしまうのです。
これは子猫ならではの理由で、とても愛らしいもの。見かけたらそっと動画を撮影しておくと記念になると思います。
3.睡魔に負けた
成猫になるとお昼寝タイムも概ね決まった時間帯になるものなのですが、突然の睡魔に負けてしまうことがあります。ある意味うっかりミスのようなものですね。
本人の中では"まだやることが残っている!寝てはいけない!!"と気合を入れています。眠る予定がないからこそ座ったまま寝オチしてしまうのです。
何ともお茶目な行動ですね。クールな性格の猫がこのような姿を見せてくれたら、ギャップ萌えでますます愛おしくなりそうです。
4.飼い主さんを待っている
いつも飼い主さんと一緒に寝ている猫は、飼い主さんが布団に入るタイミングを待っています。
しかし人間は忙しいもので、毎日同じ時間帯に寝るのは困難です。ついつい遅くなってしまうことも珍しくありません。
"根気強く待ってはみたもののやっぱり眠い"そんなこんなで香箱座りをしたまま寝オチした猫は、いわゆる『ごめん寝』の状態になります。
5.病気が潜んでいる
これまでの理由とは異なり、少々深刻な事情を抱えているケースもあります。それは『肺水腫』です。
心臓や肺に何らかの病気が発生すると血液循環が悪くなり、病状が進むと肺に水がたまる肺水腫を引き起こします。
これは厄介なことに、横になるとより一層息苦しさを伴うため、座ったままでなければ眠れなくなってしまいます。つまり寝オチというよりは、この姿勢でなければ睡眠が取れないというわけです。
元気や食欲がない・横になって眠る姿をしばらく見ていない・口呼吸をしていて苦しそうなどの異変を察知した場合は診察を受けてください。
まとめ
猫が座ったまま寝オチをする光景は、どこか人間味を帯びていて可愛らしいですよね。その理由は激務に疲れ果てた人間とは異なり、お茶目な猫らしいものでした。
ちなみに我が家の先代猫はよく、ストーブの前に座りながらうとうとしていました。"体が温まるまでは寝ない"というこだわりがあったようで、声をかけても頑として動かない子でした。
このように、本人の意思やうっかりであれば微笑ましいのですが、病気が隠れているケースは要注意です。
単なる寝オチではない異変を捉えたら、速やかに診察を受けましょう。