姫路沖ボートルアーフィッシングでヒラメに良型マゴチを好捕【兵庫】曇天にピンクグローカラーが的中?
かなりのお気に入りになった、フラットフィッシュキャスティング。サーフ沖エリアでのヒラメ、マゴチのルアー釣りです。砂地の底に生息する平べったい魚で、基本的に小魚などを食べています。アタリの回数も少ないながら、フッキングさせるワクワク感がたまらない釣りです。私は、ボート釣りでサーフエリアの少し沖のシャローな砂地を釣り場としています。
ヒラメとマゴチ狙いのルアー釣り
有名なのは、船釣りとして千葉県や茨城県の沖合で、活きイワシをエサにしての釣りで、そこそこの型モノが数釣れると評判になっています。
しかし近年、全国の砂浜からのルアーキャスティングで釣るのが人気で、シロギスを釣る砂浜からミノーやソフトルアーを遠投させて狙います。
メーカープロの動画もありますが、なかなかどうして釣れないこともありますし、数釣りができる魚とは違います。30回以上投げて1回アタリがあれば、という確率ながら、その期待感がたまらなく面白さを作り出します。
私は、数を釣るのではなく、狙った魚を狙い通りに釣る1匹が最高だと思っています。船長に連れて行ってもらわず、サーフもそのちょい沖のボートも、自力で1匹を探し出す満足感です。
アタリは少ない
3時間ボートから投げて、1回もアタリのない日もあります。ベイトが回遊してきて、活性のある潮が動くと上々ですが、最高で数回アタリがあれば特上です。それだけに、1回のアタリをものにできるかが非常に重要です。
シロギスならば、もう1回投げればアタリが出ますし、ハマチジギングも群れさえいれば悩みませんが、ヒラメ・マゴチはそうはいきません。おまけに口の周囲は硬く、確実にフッキングさせるには、運も影響します。リーダーとフックのメンテナンスは必須であることを重々知りました。
ヒラメは喰いつき、マゴチは吸い込むという摂餌の違いがあります。どちらの場合も口の中に入ってくれればよいのですが、なかなかそうもいかないので、口の周囲をガツンと貫く鋭利な針先が必要です。爪にあてて滑ったら交換すべきなのに、貧乏性がこれをケチって何回も失敗しました。
ルアーを泳がすレンジが重要
ヒラメとマゴチは、同様の砂地に魚体を潜らせて目を出し、ベイトを待ち受けています。サーフのちょい沖で水深3~4m前後です。
私の釣果はマゴチの方が多く、なぜか?個体数の差か、活性の差かと思いましたが、どうやら釣り方のようです。前述のように摂餌の仕方が違ううえに、レンジも異なります。ヒラメは底から1〜2m飛び上がって喰いつき、マゴチは底周辺で吸い込むことが多いと教わりました。
なるほど。しかし、1〜2m底から上のレンジをアクションしながら泳がせるリトリーブは難しく、私の釣りは底層近くを泳がせているのが原因のようです。シャローエリアで、程よいレンジにルアーを泳がせることでヒラメの確率も上がれば幸いです。
だからといって、身が分厚く旨味のあるマゴチは肴として大好物なので、半々で釣れれば大喜びです。ソフトルアーの重さとリトリーブスピードで、その答えを探っています。
姫路沖ボート釣行でソゲ
係留場所の近場、姫路の砂浜海岸の沖でのボート釣りです。砂浜のちょい沖であれば砂地だというポイントで、水深は3〜5mのシャローエリア。
朝から潮の動きが悪く、最近の雨で藻が底層にあるという良くないコンディションながら、不思議と3時間で5回もアタリが出たという特売日でした。
しかし、アタリの2回はフッキングできず、さらに2回はフッキングしたものの慌ててバラしてしまい、取り込めたのは1枚のソゲサイズのヒラメのみ。かなり落ち込んでしまいました。チャンスをものにできなかった不甲斐なさが残ります。
リベンジ釣行で51cmマゴチ
そして3日後、悔しくてもう一度ボートから狙いました。朝一番にコツンとアタリがありましたが空振り。そこから1時間半、何事もないまま時間が経過してしまい、気分もどんより……。
ところが、魚探にごく小さなベイトの反応が出始めました。小さかろうが、ベイトが回ると急に活性が出てくるもの。まさに集中する時合いです。
すると、底近くのルアーにアタリがあり、大きくアワセるとしっかりフッキング。強い引き込みが出ました。慌てず、ゆっくりの取り込みを心掛け、適度にドラグを滑らせて取り込んだのは、51cmの太いマゴチ。
その後はアタリもなくさっぱりでしたが、時合いを見極めて、小さなアタリを捉えたこの感覚に満足感がこみ上げます。1匹でも、順序立てて釣ることができると、嬉しい1匹になります。3時間を経過した9時に沖上がりとしました。
派手カラーが奏功?
曇天だったこの日、ベイトが出始めたタイミングで濃いピンクのグローカラーにルアーを交換しました。派手なカラーですが、水中では赤黒くぼんやりと光を蓄えるのでしょうか。意外にも、これが成果を出したような気がします。
私のヒラメ修行は、まだまだ続きます。リトリーブレンジやアクション、フッキング、そして何より「慌てないこと」が、今シーズンの課題です。
まあ、いつも1〜2匹ですが、ほとんどボウズ続きだった昨年までを考えると、少し進歩したようにも思います。そのうち、3匹目や座布団サイズのヒラメも現れてくれるでしょう。
朝の3時間で釣りを終えて帰宅する――修行はまだまだ続きます。
<丸山明/TSURINEWSライター>