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小泉進次郎議員、総裁選に向けて最大の課題は「イメージがアップデートされていない」こと?

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、8月21日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演し、「地方選挙と自民党総裁選挙」をテーマに語った。8月7日の出演時に「全国の町や村の半分ぐらいは無投票の政治」と話したが、例外もあるのだという。

常井健一「無投票が当たり前の村でも突風が吹くことがあるんですよ、という話をきょう、したいと思いまして。一言でいうと村の政治には、いまの自民党をしのぐ自浄作用があるんだ、と。突風が吹く瞬間というのは3つぐらいに原因が絞られまして。1つ目は役場の中での不祥事、2つ目が財政危機、3つ目が大災害。これが起きると番狂わせで、現職が落選するという異例の事態が発生します」

長野智子「そうだ。石丸伸二さんも安芸高田市長になったときは……」

常井「(前任の)不祥事があって石丸市長が生まれたと。その例のように、従来だったら選ばれなかった『街の変わり者』、私は『愛すべき変人』と呼んでいるんですけど、いままで村の政治の外側にいた人、若者や女性が発掘されて新しいリーダーになって、新しい風を行政に吹き込む、ということが起きるんですね」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「国政でも小泉純一郎さんが総理になったときは少し感じもありましたね」

常井は取材の経験をもとに、佐賀県上峰町や栃木県野木町の行政や、新しいリーダーが生まれることで起こる問題などを解説した。今回のもうひとつのテーマ、自民党総裁選挙の話題では出馬に関して報じられている小林鷹之議員や小泉進次郎議員について、こう語った。

常井「小林(鷹之)さん、記者会見はガッカリです。『100人の部活を私は束ねてきました』『父親の会社が倒産した経験が政治に活きている』という話をしましたが、就職活動の自己アピールみたいでした。10年ぐらい政治家をしているんですから、その中から自分のリーダーシップをアピールしてほしかった。ただ……」

鈴木「ええ」

常井「自民党総裁選というのはベテラン議員による若手候補の潰しの歴史でもあるんです。そんな中で若手議員擁立劇の流れをつくったことは評価しなければいけないと思います」

長野「(小泉)進次郎さんはどうですか?」

常井「私はかつてポエム批判の口火を切った急先鋒でもあったんです(笑)。でも今回は思った以上に期待しています。天才子役からの脱皮ができたんじゃないか、というのを見定めるような総裁選になるんじゃないかな、と」

鈴木「常井さんは2年前の『文藝春秋』でそういうことを書いています。進次郎さんのことを褒めている、と思いました」

常井「『文藝春秋』に書いたこともそうですが、岸田政権の3年間、彼は入閣なし、党の要職もなかった。冷や飯を食いながら踏ん張ったということは評価すべきで。その間にけっこう、生活に密着した政策を次々と打ち出して、なかなかいい成果を出しているんです」

長野「テレビとかにあまり出ないから伝わらないんですよね」

常井「そうなんですよ。進次郎さんの大きな課題です。『セクシー』『ステーキおいしい』など……」

鈴木「そこで止まってしまっていますね」

常井「あのイメージが、国民の記憶の中でアップデートされていないことが今回の最大の問題なんじゃないかと思います」

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