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2025年8月9日（土）～11日（月祝）三越劇場にて上演される、『こえかぶ　朗読で楽しむ歌舞伎～梅と松と桜～篇』。この度、歌舞伎俳優・中村米吉がアンバサダーに就任したことが発表された。

本作は古典歌舞伎の物語を人気声優陣が朗読劇でおくる「こえかぶ」の最新公演。第4作目となる今回は、学問の神様として知られる菅原道真が無実の罪で都を追われる史実を基にした、歌舞伎三大名作の一つ『菅原伝授手習鑑』が題材。

脚本・演出は岡本貴也、協力に竹柴潤一を迎え、野島健児、浪川大輔、仲村宗悟、岡本信彦、山下大輝、堀江瞬、保志総一朗、山口勝平、畠中祐（出演日順）が出演。そして、日替わりで三つ子の兄弟（梅王丸・松王丸・桜丸）を演じる声優陣の全配役が決定した。

三つ子の長男・梅王丸は、正義感が強く行動的。8月9日は野島健児、8月10日は岡本信彦、8月11日は保志総一朗が出演し、松王丸の妻・八重、桜丸の妻・千代のほか、菅丞相（道真）の息子である菅秀才を密かに匿っている物語の要となる役・武部源蔵も務める（梅王丸、斎世親王、八重、武部源蔵、土師兵衛、覚寿、御台所、千代：全8役）。

三つ子の次男・松王丸は、思慮深い人柄。忠義と親子の情の間で葛藤する重厚な役柄。8月9日は浪川大輔、8月10日は山下大輝、8月11日は山口勝平が出演。また打って変わって、三兄弟が忠義を誓った菅丞相を失脚させるこの物語最大の悪役、藤原時平も演じる（松王丸、苅屋姫、三好清行、希世、宿禰太郎、輝国、藤原時平、白太夫、小太郎：全9役）。

三つ子の末っ子・桜丸は、親や兄弟からも愛される優しい心の持ち主。しかし、その純粋さがゆえに、運命に翻弄され悲劇的な最期を迎えることに。8月9日は仲村宗悟、8月10日は堀江瞬、8月11日は畠中祐が出演。また、物語の鍵を握る重要な人物、人格も学問にも優れた神々しい役柄である菅丞相も務める（桜丸、菅丞相、戸浪、立田、春藤玄蕃、住職、菅秀才：全7役）。3名の出演者が合計24役の登場人物を瞬時に演じ分ける妙技を、会場で楽しもう。

そして、“こえかぶのファン”である歌舞伎俳優・中村米吉が本公演のアンバサダーに就任することが決定した。中村米吉は、歌舞伎の女方として古典から新作まで様々な舞台で可憐且つ確かな演技力で存在感を発揮する歌舞伎俳優で、 歌舞伎座で上演される秀山祭九月大歌舞伎『菅原伝授手習鑑』にも出演する。なお、今後アンバサダーとともに公式サイトやSNSを通じて様々な発信を行っていく予定。

さらに、各回本編終了後、アフタートークの開催が決定。来場者の中から抽選で各回1名様限定で出演者による集合サインのプレゼントも行われる。また、各日の夜の部のアフタートークには、アンバサダー・中村米吉が登壇。声優陣との掛け合い含め、役作りや稽古秘話など、ここでしか聞けない貴重な舞台の裏側の話を聞き逃さないでおこう。

「こえかぶ」アンバサダー・中村米吉　コメント

絢爛豪華な衣裳に身を包み、荒々しい隈取や艶やかな紅に彩られた顔たち。
唄に三味線、お囃子、柝の音。
華やかで大袈裟で、荒唐無稽な歌舞伎の世界。
それを、“声”だけで。
それが“こえかぶ”。
今の時代には理解しにくい歌舞伎の物語。
その魅力を損なうことなく朗読し、聞いている人の心を引っ掴み、揺さぶり揺さぶり、
歌舞伎の名作が現代にも十二分に伝わることを私にも教えてくださいました。
声優の皆様が声だけで読むからこそ伝わる歌舞伎の物語の奥深さ。
歌舞伎好きにも、初心者にも、きっとお楽しみいただけることでしょう。
あの映画を見て歌舞伎に興味を持った方、この扉から入ってみても面白いかもしれません。
また、今回はこの上演のひと月後、歌舞伎座にて同じ演目が上演されます。
またとない機会、“どちらも”お見逃しのないように！