弦の国チェコが誇るチェリストのミハル・カニュカ、カルテットとソロの2形態で来日公演開催
チェリストのミハル・カニュカが11月10日(日)と11月18日(月)に東京文化会館小ホールにて、来日公演を開催する。
弦の国チェコが誇る国際的チェリストで、現在はプラハの春国際コンクール会長と国際音楽祭芸術委員を務めるミハル・カニュカ。今年で創立60周年を迎える名門ターリヒ・カルテットの一員でもあることから、10日(日)はターリヒ・カルテットとして、18日(月)はソリストとして公演を行う。
10日(日)は『ロータス・カルテット&ターリヒ・カルテット メンデルスゾーン・プロジェクト』と題し、偶然にも同じ時期に「来日」する、日本発祥ながらドイツに本拠を置くロータス・カルテットとの協演で行われる。カニュカとロータス・カルテットはかねてより厚い親交を結び、カニュカ編曲のシューベルト:「アルペジョーネ・ソナタ」(ソロチェロ&弦楽四重奏版)のレコーディングもリリースしている。
『メンデルスゾーン・プロジェクト』で演奏される2つの弦楽四重奏曲、ロータスによって演奏される第2番は明らかにベートーヴェンへのオマージュとして書かれたもので、ターリヒにより演奏される第6番は彼の晩年の苦悩を表出した狂信的かつ劇的な作品となる。コンサートの後半には、弦楽四重奏曲第2番と同様10代の作品ながら、ある種の風格さえ湛えた弦楽八重奏曲を演奏する。ヨーロッパで高い評価を得ている2つの弦楽四重奏団による合同演奏を日本で聴ける、決して多くはない機会となる。
ソリストとして18日(月)に行う『ミハル・カニュカ ピアノトリオ・プロジェクト』では、カニュカからの提唱により、日本を代表する演奏家でピアニスト伊藤恵、バイオリニスト漆原朝子とのピアノトリオが実現する。当日は、ピアノトリオという演奏形態における「二大巨頭」として知られる、ベートーヴェン「大公」とチャイコフスキー「偉大な芸術家の思い出に」を演奏する。
チケットは各公演、イープラスにて販売中。