燕市・弥彦村統合浄水場が完成し4月から本格稼働 県内最大規模のセラミック膜濾過システムを採用(新潟県燕市)
燕市・弥彦村統合浄水場のテープカットの様子
燕市・弥彦村統合浄水場が約4年間の工事を経て完成し、その竣工式が3月23日に執り行われた。燕市内3地区と弥彦村の浄水場を統合する形となり、4月1日から本格稼働を開始する。
燕市は2006年の合併以前からある旧市町の浄水場の老朽化などが課題となっていた。そこで燕・吉田・分水地区と弥彦村の既存浄水場の機能を統合し、新施設を建設。集約することで効率化も図る。なおこれに合わせて吉田浄水場は送配水場に、弥彦浄水場は送水場に改修され、それぞれの地区に水を運ぶ役割を担うこととなる。
新しい浄水場の最大給水量は、1日あたり4万2,500立方メートル。給水人口は、2025年度時点の推計値で8万2,814人。事業費は178億5,511万9,700円で、送配水管整備事業と合わせた総事業費は235億2,766万6,000円。
新しい浄水システムには県内最大規模のセラミック膜濾過システムを採用。長寿命であることに加え、塩素消毒が効かないクリプトスポリジウムなどの原虫類の除去もでき、濾過水の安全性が従来よりも向上する。また、粉末活性炭処理設備を導入するほか、停電時のリスク低減のため2系統から受電する。
燕市の鈴木力市長
燕・弥彦総合事務組合 水道局
23日午前の竣工式には、燕市と弥彦村の関係者や、設計建設事業者などが参加。燕市の鈴木力市長は式辞の中で「事業が始まるより前の2013年頃から、プロジェクトX的な取り組みが進んでいた」と明かした。施設の完成までの道のりを振り返り、「ついにこの日が来た、と感慨深いものがある」と話して感謝の言葉を述べた。
そして「同じ釜の飯ではなく、(これからは)同じ川の水を飲む。燕市に合併してもうすぐ20年になるが、いよいよスタートする。運転管理にあたっては、これまで以上に燕市・弥彦村とで連携しながら、私たちの生活に欠かすことのできない水(の提供)を未来へ繋いでいく」と話した。
竣工式の後には、内覧会が行われた
施設内の様子
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