犬に留守番してもらうときにすべき『6つの配慮』 愛犬が快適に過ごすための対策法を解説
犬に留守番してもらうときにすべき配慮
1.構い過ぎないこと
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、構い過ぎないことです。声をかけ過ぎないこと、スキンシップをし過ぎないことが当てはまります。
これからひとりきりでお留守番しなければならない犬にとって、構われ過ぎると不安や寂しさがより強くなります。
お留守番前の声かけやスキンシップは過度になりすぎないようにし、お散歩に行ったりブラッシングをしたりする程度で十分です。
2.温度と湿度を愛犬に合わせて管理すること
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、温度と湿度を愛犬に合わせて管理することです。犬にとって快適な温度の目安は22~26℃程度、湿度は50~60%程度です。
愛犬の犬種・年齢・健康状態などを考え、愛犬が快適に過ごすことができる温度と湿度で管理しましょう。
エアコンの冷房と暖房を活用するのがおすすめです。空気清浄・加湿・除湿など様々な機能が備わっていることで、より愛犬のお留守番が快適になります。
温度と湿度を目で見て確認することができるよう、室内温度計を置きましょう。犬にとっての快適な温度と湿度が分かる、ペット用の室内温度計もおすすめです。
3.トイレを清潔にしておくこと
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、トイレを清潔にしておくことです。
飼い主が出かける準備をしているまでの間にも排泄をしているかもしれません。出かける5分くらい前になったら、もう一度トイレを確認してみましょう。
ちょっと汚れている程度でも、新しいトイレシートに変えてから出かけるのがよいと思います。
お留守番中に何度も排泄をする犬には、複数のトイレを用意してあげることで、手足やおしり周りの汚れを防止することができるかと思います。
4.飲み水をたっぷり用意すること
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、飲み水をたっぷり用意することです。
“こんなにたくさんは飲めないよね”と思われるくらいの量でも、お留守番中に飲み終えてしまうよりは、ずっとよいと思います。
犬が一度でも口をつけると、飲み水の中に菌が入ってしまいます。その菌は、お留守番中に飲み水の中で繁殖します。室内の温度や湿度によっては、犬がお腹を壊すほどの過剰繁殖をすることもあります。
出かける直前に食器を洗い、また新鮮な飲み水と交換してから出かけられると安心です。
5.家電製品に安全対策をすること
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、家電製品に安全対策をすることです。
ドライヤー、ヘアアイロン、扇風機、充電器、ゲーム機など、不要なコードはコンセントから抜いて出かけましょう。
コンセントから抜くことができない家電製品のコードには、カバーを取り付けるようにしましょう。犬が噛んで遊んでしまうと、故障や感電の原因になります。
犬が噛んでも丈夫なペット用のコードカバーがおすすめです。
6.なるべくお留守番させる時間を短くすること
犬に留守番してもらうときにすべき配慮は、なるべくお留守番させる時間を短くすることです。
とくに、子犬やシニア犬のお留守番は、短ければ短いほどよいです。成犬でも最大で6時間~8時間、長くても12時間が限界であるとされています。
空腹でいる時間、排泄を我慢する時間、不安でいる時間、退屈でいる時間を考えると、6時間でも長いのです。
ケージの中に入った状態でお留守番をさせる場合では、お留守番している時間=ストレスがかかり続ける時間と考えなければなりません。
長時間のお留守番が必要なときは、ペットシッター、犬の幼稚園、犬の学校などのサービスの利用も検討されるとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬に留守番してもらうときにすべき配慮を6つ解説しました。
✔構い過ぎないこと
✔温度と湿度を愛犬に合わせて管理すること
✔トイレを清潔にしておくこと
✔飲み水をたっぷり用意すること
✔家電製品に安全対策をすること
✔なるべくお留守番させる時間を短くすること
お留守番中のイタズラや粗相は、不安・寂しさ・不快・退屈などが原因であることがよくあります。
愛犬にとっての安全で快適な室内環境に整えることで、より安心して過ごすことができ、イタズラや粗相は改善されるようになります。ぜひ見直してみてくださいね。
(獣医師監修:葛野宗)