母「私、施設へ引っ越すわ」ついに聞けた!この言葉をどれだけ待っていたか #母の認知症介護日記 205
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが老人ホームへの入所についてどう思っているのかわからないまま時間が過ぎ、ワフウフさん姉妹は途方に暮れていました。そんな中、認知症の病院の受診日を迎えました。病院には、以前に宣言した通り父も付き添いでやって来ていましたが、病院のスタッフや先生は、ワフウフさん姉妹の意向をくんで父の対応をしてくれたので、大きな混乱もなくひと安心でした。さらに先生は、ちょうど父のいない間にあーちゃんへ老人ホームへの入所を強く勧めてくれて「先生がそう言うなら……」と、あーちゃんからもついに、入所を了承する発言を聞くことができました。
先生効果、恐るべし…
トイレから戻った父が診察室に入ると、先生はワフウフさんたちに背を向け、空気が一瞬で変わりました。何も知らない父は先生にあいさつをしますが、先生は仏頂面で塩対応。その後も、自分本位な発言を繰り返す父に対し、先生は一貫して塩対応を続けてくれて、父は完全アウェイの状態に。これまで父のことで悔しい思いをたくさんしてきたワフウフさんは、先生の対応にうろたえる父を見て、なんだか報われたような気持ちになったのでした。
診察を終え、最後に診察室を出ようとした私に手招きをする先生。2人になると、さっきとは打って変わって穏やかな表情の先生がいました。
先生に、「老人ホームに入所後もお世話になりたい」と話すと、次回の診察予約を取ってくれました。どうやら、父の前で予約を取らないように配慮してくれていたようです。
ちなみに、私が診察室から出てこないことに姉が気付いたときには……。
父がそのことに気付かないよう、看護師さんが話し相手になってくれていたようです。おかげで、先生と話しているところに父が乱入してくることはありませんでした。
見事な連携プレー……! もう、本当にこの病院の人たち、大好き……!
病院側の完璧な対応に、手も足も出なかった父。私たち姉妹は、ニヤニヤが止まりませんでした。
診察を終え、私たちは薬局へ。
父もついてこようとしましたが、丁重にお断りしました。
薬を待つ間、ランチをしながら、先生が心配しているということを強調しながら、再度あーちゃんを説得。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
あーちゃんはうれしそうにしながら……。
ついに引っ越す宣言をしてくれました! この言葉が聞きたかった……!
診察を終え、最後に診察室から出ようとした私を、先生がすごい勢いで手招きしました。2人になると、さっきとは打って変わってにこにことしながら、次の予約を取ってくれた先生。父の前で予約を取らないように配慮してくれていたようです。私たちの話を全面的に信じ、父に塩対応をしてくれただけではなく、こういう配慮をしてくれる先生の存在は、本当に心強い……!
さらに、姉から聞いた話によると、私が先生と診察室で話していることに父が気付かないよう、看護師さんが話し相手になってくれていたそうです。こちらからお願いしなくても完璧な連携プレーを見せてくれるこの病院の方には、感謝しかありません。病院側の完璧な対応と、先生の前で手も足も出なかった父に、私たち姉妹はニヤニヤが止まりませんでした。
病院を後にして、薬の処方を待つ間に私たち姉妹とあーちゃんで、ランチをすることに。そこで、先生があーちゃんを心配していることを強調して、老人ホームへ引っ越しをしたほうがいいと改めて説得すると、あーちゃんは先生は自分のことをよくわかってくれているとうれしそうにしながら、ついに「私、引っ越すわ!」と言ってくれました! 引っ越しまであと11日。ギリギリのタイミングでなんとか本人の同意を得られました。先生効果……恐るべし。
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お願いした通りに病院側が対応してくれるのはよくあることだと思いますが、何も言わずとも臨機応変な対応をしてくれるのはありがたいですね。そして、ついにあーちゃん本人からも老人ホームへの入所を了承する言葉を聞くことができました。良いタイミングで認知症の病院の受診日があって、本当によかったです! ワフウフさん姉妹も、スッキリとした気持ちで施設入所の日を迎えられそうですね。
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