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【自ら勉強する子に育つ!】魔法の「ぺたほめ」子育て術とは⁉/藤田敦子さんの“賢い子”を育てるポジティブ教育法

こそだてまっぷ

【自ら勉強する子に育つ!】魔法の「ぺたほめ」子育て術とは⁉/藤田敦子さんの“賢い子”を育てるポジティブ教育法

シングルマザーで2人の息子さんを難関私立中高一貫校、そして公立大学医学部現役合格へと導いた藤田敦子さん。現在は一般社団法人日本ぺたほめアカデミー協会代表理事として、主に小学3年生までのお子さんのいるご家庭を対象に、“受験子育て”にまつわる相談を多く受けていらっしゃいます。

ここでは小学3年生までのお子さんのいるご家庭向けに、親子関係や家庭学習、中学受験に関することなど、さまざまな視点から、藤田さん流の“幸せな子育て&賢い子を育てる”ためのアドバイスを発信していきます!

今回は、子どもの自己肯定感が高まり、親子のコミュニケーションも増えてハッピーになれる♪という藤田敦子さんの提唱する「ぺたほめ®」教育法についてお伝えします。

「ぺたほめ」って何⁉

「ぺたほめ」とは “子どものがんばりをほめて伸ばす教育法”のことです。例えば、子どもががんばって描いた絵や学習プリントやテストなどを、子ども自身の目に留まりやすい壁などに“ぺた”っと貼って、それを見るたびに保護者がたくさん“ほめ”てあげるのです。これを「ぺたほめ」と私は名づけました。

「ぺたほめ」は
●集中力
●記憶力
●創造力
●忍耐力
●情報処理能力
●判断力
●本番に強い力
この7つの力を育て、自己肯定感を高めます。

例えば、1枚の絵を壁に貼ることで、目にするたびに保護者はほめることができます。子どもは何度もほめられることで、やる気と自信に満ち、次のがんばりへとつなげる力を養っていくのです!

「ぺたほめ」を実践されているみなさん

「ぺたほめ」はこうして実践する!

では、実際に何をどう「ぺたほめ」すればよいのでしょうか。

まず、貼るものは子ども自身に決めてもらうと良いでしょう。自分自身で「がんばった!」「うまくいった!」という達成感のあるものが家の中に飾られることは、本人にとってとてもうれしいことです。

学校の授業で描いた絵をはじめ、テストやプリント、観察シートやレポート、また、習い事や家で遊んでいるときに描いた作品……など、なんでもOK! 

保護者の方から「絵を上手に描けないから貼るものがありません」「字が下手で飾れたものじゃない」「簡単なテストなのに100点とれないから貼るものが無い」と相談を受けることがありますが、保護者から見た“合格点・上手や下手”という基準ではなく、子ども自身が“がんばった”というエピソードを大切にしてあげてください。

息子さん2人が実際に描いた絵・作品

我が家の壁は、息子たちが描いた絵でいつもいっぱいでした! 食事をしながら「がんばって描いたね」と繰り返し話をしたり、「この絵の夏休みの花火楽しかったよなぁ♪」と、思い出を振り返ったりもして、会話を増やすきっかけにもなりました。

「ぺたほめ」は、ほめることで子どもの自己肯定感を高められることに加え、親子の会話を促すコミュニケーションにも役立ちます。

絵、レポート、お習字、写真などをリビングの壁に「ぺたほめ」するときの一例

3年生になると学校では習字(毛筆)が始まります。書き初めなどの作品を貼るのもいいですね。また、学習したことをまとめた理科や社会のレポートも「ぺたほめ」にピッタリです。

次男のけんごさんの夏休みの宿題の工作に手書きメッセージを加えた「ぺたほめ」例

夏休みの宿題に息子が作った工作は、大人の手でも運べないほどの大作でした!! とってもがんばって作っていたので、これはぜひほめてあげたい! と思い、息子と作品をいっしょに撮った写真を貼ってたくさん「ぺたほめ」しました♪

写真に「よくがんばったね!」と手書きメッセージを添えれば、“ほめ”の思いを、よりしっかり伝えることができますよ。忙しくて直接ほめるタイミングが難しい方にもおすすめの方法です。

子育て&受験に大切な土台は「良好な親子関係」

私が常々大切に思っていることは「良好な親子関係を築けているか?」ということです。子育てのすべての根底に親子の絆が深く関係しているからです。もちろん“受験”も例外ではありません。

中学受験・高校受験・大学受験など、ほとんどの人はこれから先どこかのタイミングで“受験”に遭遇します。ではこの“受験”を成功させるために必要なものはなんでしょうか。受験を乗り切るためには、学力はもちろん、場合によっては学校の成績や内申点、またそれらを得るために努力し続ける力など、さまざまなことが求められます。では、それを少しでも伸ばすために、親ができることはいったいなんでしょうか。

長男のがいとさん(左)と、次男のけんごさん(右)。幼少期からの「ぺたほめ」を実践し、大人になった現在も良好な親子関係を築いている藤田さん。

受験期に“伸びる子”の家庭の特徴は、①親子で信頼し合えている、②家庭が子どもにとって安心できる場所になっている、ことです。①②が整うことで、子どもは安心して学校や塾など外でも勉強をがんばることができるのです。

まさに「良好な親子関係が築けているか?」が重要なポイントになってきます。

また、受験は子どもの反抗期と同時にやってきます。中学受験では10歳頃からみられる“中間反抗期”、高校・大学受験ではいわゆる思春期の“第二反抗期”、真っ只中なのです。この大切な受験期に親子バトルを繰り返してしまって、本来の力を発揮できない状況になってしまうなんて、もったいないです! 

多感な時期の子どもでも、良好な親子関係を築けている場合は、親子バトルも少なく、受験にきちんと向き合えるケースが断然多くなります。

「ぺたほめ」は、子どもをほめて伸ばし、コミュニケーションのきかっけにもなりますので、「良好な親子関係」を築くために、まさにぴったりの教育法なのです!

ポイントになるのは「母親の女優力」

ここまで「ぺたほめ」についてお伝えしてきましたが、これを大成功&継続させるにはひとつ、コツがあります。

それは、どんな小さなことにも保護者がポジティブに「がんばったね!」「すごいね」と、ポジティブな声掛けをし続けることです。少し大げさなぐらいでOK! また保護者の反応や思考は、子どもにダイレクトに伝わりますので、子どもの前では極力ネガティブな発言は控えましょう。

長男がいとさんが小学2年生のときに賞をとった『カブトムシの行動』

――これは我が家のエピソードです。もともと私は虫が苦手で、いつもギャアギャア騒いでいました。そのせいで長男は、幼稚園へ入園する頃に「アリがいるから怖くて滑り台で遊べない」と言ったのです……! これは私のせいだ!と思いました。 私の虫嫌いの様子を見て育ったら、息子は2人とも虫が苦手な子になってしまう、と――。 
それから「(私は女優よ!)虫さん、大好き♡」と、子どもたちの前では、虫を触るようにしました。「お母さんも触ってるから大丈夫だよ」と、(当時は全身サブイボ(鳥肌)でしたが笑)笑顔でカブトムシやバッタを触りながら「虫好きな母親」を演じ切りました!!
この女優力を身に付けたことで、長男は小学2年生のとき『カブトムシの行動』観察で賞をとることができたんだと思っています。この出来事で、私は改めて親である私の言葉の責任を痛感しました――

このように、子どもは親の反応や思考に大きく影響を受けます。親の“大好き”が子どもの興味や関心につながる→母親が大女優になりきることで、「ぺたほめ」の効果も何倍にもなります(もちろん父親も名俳優に!)。結果的に、子どもの可能性をどんどん広げることができるのです。

「ぺたほめ」は、子どもの自己肯定感を高め、親子関係を良好にしてくれるポジティブな教育法です。今回は数多くの受験相談・教育相談を受けてきた藤田さんに、子育ての土台に大切なことを教えていただきました。

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