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「全登場人物すさまじく良い 」「鮮やかすぎるラスト」絶賛の声続々!フランスで100万人動員の注目作『ホーリー・カウ』

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「全登場人物すさまじく良い 」「鮮やかすぎるラスト」絶賛の声続々!フランスで100万人動員の注目作『ホーリー・カウ』

フランスで約100万人を動員した注目作『ホーリー・カウ』が、10月10日(金)より公開される。このたび、日本版のアザービジュアル4種が解禁となった。また、各界の著名人から絶賛コメントが到着した。

「父が死んだ」残されたのは、行き詰ったチーズ工房と幼い妹

フランス、コンテチーズの村——無軌道に過ごす18歳のトトンヌが突如背負うことになった「人生」。フランス、コンテチーズの故郷ジュラ地方。18歳のトトンヌは、仲間と酒を飲み、パーティに明け暮れ気ままに過ごしている。しかし現実は容赦無く彼に襲いかかる。ある日チーズ職人だった父親が不慮の事故で亡くなり、7歳の妹の面倒を見ながら、生計を立てる方法を見つけなけ ればならない事態に……。そんな時、チーズのコンテストで金メダルを獲得すれば3万ユーロの賞金が出ることを知り、伝統的な製法で最高のコンテチーズを作ることを決意する。押し寄せる現実の荒波と不確かな未来、打算とロマンス。不器用な手つきで人生を切り開こうとする彼らの日々を鮮やかに描いた青春譚。

監督のルイーズ・クルヴォワジエは、本作の舞台であるジュラ地方で育ち、リヨンの映画学校「CinéFabrique」での卒業制作がカンヌの若手育成部門「シネフォンダシオン」でグランプリを獲得した注目の女性監督。初長編となる本作は、2024年のカンヌ国際映画祭を皮切りに、夭折の天才ジャン・ヴィゴにちなみ若手監督に授与されるジャン・ヴィゴ賞、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞など数々の映画祭を席巻。小規模な作品ながらフランスで約100万人を動員し、『Anora アノーラ』や『サブスタンス』といったオスカー受賞作を上回るサプライズヒットとなった。

キャストには、地元の演技未経験者を起用し、農場を営む監督の家族が音楽や美術スタッフとして参加。ジュラ山地が生み出す壮大な自然の景色と共に、美しいだけでない農村のリアルな暮らしに確かな息吹を与えている。タイトルの「HOLY COW」は、「マジかよ!」「なんてこった!」など感嘆を表す言葉だ。

今回公開された日本版アザービジュアルは、ジュラの田舎に生きる若者たちの鮮やかな日々を切り取った4種類。酒やナンパにあけくれ、勢いのままパーティで裸で踊ってしまう無鉄砲な主人公トトンヌ。 そんな彼を支え、ときに危ない橋を渡りながら、大切な車を売ってまでチーズ作りを後押しする親友たち。まだ幼いながらも、小さな体に頼もしさを秘めた歳の離れた妹——不確かで揺らぎながらも、確かにきらめきを放つ青春の断片が映し出されている。

『ホーリー・カウ』©︎2024 – EX NIHILO – FRANCE 3 CINEMA – AUVERGNE RHONE ALPES CINEMA
『ホーリー・カウ』©︎2024 – EX NIHILO – FRANCE 3 CINEMA – AUVERGNE RHONE ALPES CINEMA
『ホーリー・カウ』©︎2024 – EX NIHILO – FRANCE 3 CINEMA – AUVERGNE RHONE ALPES CINEMA
『ホーリー・カウ』©︎2024 – EX NIHILO – FRANCE 3 CINEMA – AUVERGNE RHONE ALPES CINEMA

<コメント>

大九明子(映画監督)
酒好き、お祭り好き、性欲に従順、そして全員、働き者。全登場人物すさまじく良い。トトンヌとクレールの兄妹、お兄ちゃんのだぶだぶリーバイスTシャツをここぞという品評会で着てる妹とか、最高ですよね。

加藤紀子(タレント)
クサることの多い青春時代。
転んで擦りむいて、かさぶたができて
ずっとチリチリ、ジクジク。
夏のフランス特有の光の中で
熟成していく若者の姿は発光しているかのよう眩しくて羨ましくて
村人の一人となって全てを目撃しているような気持ちとなりました。
老若男女問わずたくさんの方に観てもらいたい、素晴らしいフランス映画作品だと心から。

キニマンス塚本ニキ(翻訳家・ラジオパーソナリティ)
「男の子って本当にバカ!」って思わずにはいられないんだけど、未熟なりにも頑張ろうとする不器用さがなんだか可愛いくて、キライになれないなぁと思っているうちにすっかりクセになっちゃった、ってことあるよね。

坂本安美(アンスティチュ・フランセ映画主任)
酔っ払い、踊り、ナンパしては失敗し、喧嘩して…何度も映画で見てきたはずの若者たちがなぜこんなにも新鮮なのだろう。ジュラの刻一刻と変化する自然とともに、俳優たちの表情を映画は現在形で発見していく。そして仕事をすること、人を愛することを学んでゆく彼ら、彼女らは、いつしかヒーロー、ヒロインになっていく。

ツレヅレハナコ(文筆家・料理研究家)
少年がチーズ作りを通して大人になっていくさまを、酪農大国フランスならではの美しい風景とともに追随。おいしいコンテが食べたくなる、まぶしい青春ストーリー!

村瀬美幸(一般社団法人日本チーズアートフロマジェ協会 副理事長/世界最優秀フロマジェ2013)
フランスが誇るハードチーズコンテの故郷が舞台。
ジュラの山々、モンベリアード牛、酪農家、
チーズ職人たちの日常が垣間見れる
チーズ好きには堪らないシーンが満載。
「花が咲いている牧草の時期のコンテは花の香りがする」
不器用ながらコンテチーズ作りに挑戦する若者がこだわる乳の質にも注目したい。

森つぶみ(漫画家/『転がる姉弟』)
親を亡くした不良少年が賞金目的で挑むチーズづくり。
その中で描かれる、友情、恋愛。
ノーヘルでバイクに乗り、夜な夜なパーティで飲んだくれる。でも妹を毎朝ちゃんと学校に送り世話する。
昭和の不良漫画で見るような、根は優しくまっすぐな不良少年の姿を、まさか現代のフランス映画で見ることができるとは。
エンタメ的ワクワクと純文学的リアリティの調和する素晴らしい映画。
どでかいチーズを背負い、美しい田舎道をノーヘルで走る主人公の姿が目に焼き付いています。

安田淳一(『侍タイムスリッパー』監督)
奔放に生きてきたトトンヌ。
父の死で直面する厳しすぎる現実。
かすかな希望に決して褒められない過ちを侵しながら、
不器用に無様に食らいつく。
その奮闘が、かつて何者かたらんとした観る者の青春を呼び覚ます。
決して全ての問題が解決するわけではない。
気配ほどしか示唆されない未来が、
圧倒的で爽やかな余韻を残す鮮やかすぎるラスト。
牛も人間もおっぱいは偉大だ。

矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)
完璧までに爽やかで、少しだけほろ苦く、しかし徹底的に優しくて、心をわしづかみにされる純度100%の青春映画。一筆書きのような鮮やかさで、等身大の青年像をあまりに美しい夏の光の下で描き切り、カンヌで観て喝采を叫んだ!

『ホーリー・カウ』は10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

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