日本生命と包括連携協定 がん検診の受診率向上目指す 伊賀市
三重県伊賀市と日本生命保険の津支社(得田竜範支社長)は10月23日、住民福祉の向上や地域活性化を目的とした包括連携協定を締結した。同市ではまず、受診率が低いがん検診の勧奨に取り組むとしている。
連携事項は健康増進や疾病予防▼児童・青少年の健全育成▼文化・スポーツ振興など6項目。津支社は県内で、津市や伊賀・名張両市以南の地域を担当している。
署名を終えた稲森稔尚市長は「協定締結は地域課題の解決、市民サービスの向上に向けた重要な一歩」と早期の連携開始に期待を寄せ、同社の伊東輝雅・常務執行役員市長開発本部長は「行政との連携協定は全国で47都道府県と320市区町村と締結している。ノウハウを生かし、活力ある伊賀市の街づくりと課題解決に少しでも貢献していきたい」とあいさつした。
県が公表している厚生労働省がまとめた2023年度の「地域保健・健康増進事業報告」で、同市の検診受診率は胃がん4・3%(県平均8・4%)、大腸がん3・9%(同7・6%)、乳がん14・0%(同17・2%)、子宮頸がん9・0%(同18・3%)、肺がん1・8%(同6・6%)だった。
 
                