2025年2月の総括(ドーナツ)|青山吉能『みずいろPlace』#96
皆さんこんにちは、元気ですか?
わたしは元気です。
青山吉能です。
ミスタードーナツを持って走っている人間は、帰宅人類史上いちばん素敵に見えます。
ぴっちりとしたスーツを身に纏う21時。その足並みとは相反して小さな幸せを大切に抱える手元に、大人ごころと子供ごころの共存を感じて自然と心が温まり、勝手に応援してしまいます。
忙しさに流されていつのまにか心のどこかに置き忘れてしまう「小さな幸せ」は、彼の英雄のような歩みにハッと思い出させられます。
思えばなにかとスタジオにこもることの多かった2月。同じスタジオに足を運んでは、同じ椅子に腰掛けて、爆音のなかの熱に耳を傾けながら慌ただしい左手と向き合う日々の中には、いつもドーナツがありました。
特別に好きという言葉を充てがったことはないけれど、ことミスタードーナツにおいてはそれぞれなにか必ず思い出があって、その歴史のなかで舌鼓も嬉しそうにたむたむ鳴り響いています。
なにを選ぶかだけでも人となりが出て、さあひと口、またひと口と進めれば自然とお話に花が咲いて、せわしない心もほっと温まる休憩時間。
「◯◯ちゃんはこれ選びそうだな」とか「よっぴーはこれ選ぶと思ってた」とか、なんて嬉しい感情なんでしょうか。ドーナツの好みなんてそれぞれの人柄を表すほんの一握りでしかありませんが、一緒に過ごした時間が積み重ねられなければ得られない結果なんだよなと、単なる食べ物の選択以上の意味を感じてしまいます。
そのおかげか、いまひとりでドーナツを食べると、なんだかさみしいのです。
その甘さがちょっとだけ孤独を引き寄せているような気がしてしまって、楽しいという気持ちがわたしにどれだけスパイスを振りかけていたかを思い知らされます。
そんなさみしさがあるからこそ、また誰かと一緒に食べたときにその楽しさが何倍にも感じられるのかなと思います。
そして、そんな些細な幸せを積み重ねていくことで、人生の色が豊かに広がっていき、またひとつ新しい輪が生まれる。次はどんな色で彩られるのか、どんな思い出が加わっていくのか、楽しみで仕方ないのです。
大切に守ってきた四つの輪。次はどんな輪が作られるかな。どんな大きさになっていくんだろうか。
結束バンドツアー“We will”、ありがとうございました。
ぼっち・ざ・ろっく!第二期もどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにわたしはフレンチクルーラーが大好き。次点でカスタードクリーム!
これはスタッフさんと長谷川育美ちゃんからの差し入れドーナツです。
どっちが育美さんの差し入れなのか、わたしたちは一目見たその瞬間で分かります。右です。
これはYAMAHAさんからの差し入れドーナツ!武蔵野の前日に、やや泣きながらみんなでむしゃむしゃ食べました。
ひとつのばくだん焼きからひとつのドーナツへ、思い出に愛を込めて。温かくて情けなくてでもやっぱり愛おしい時間がこれからもぐるぐると回り続けますように。
それではこの辺りで終わります。
さようなら。
青山吉能
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編集担当:川野優希