「鷺沼の今」を切り取り 高校生が写真展、4月開催へ
駅前の再開発が進む鷺沼地区で、鷺沼を振り返る写真展を企画している高校生がいる。鷺沼在住の小川紗里さん(16)は、両親が経営するカフェバーを訪れた客らが、「いずれ今の景色が見られなくなる」と話しているのを聞いたのを機に思い立ち、まち並みや風景を残そうと、4月5日(土)の開催に向け準備を進めている。
鷺沼駅前は、マンションを含む二つの高層ビルの建設が計画されており、区役所が移転するほか、図書館や広場などの整備が予定されるなど大規模な整備が進められている。
写真が趣味の小川さんは、自身が日ごろから撮影している写真に加え、顔の広い両親の人脈や付き合いのある商店街の店主などに写真展の趣旨を説明し、古い写真などを提供してもらうなど準備を進めている。写真展は、鷺沼駅近くで両親が営むカフェバー「Gravity」を会場に、昭和時代の鷺沼駅や祭りの様子、名所で知られる桜並木など約30枚を展示する予定。
小川さんは、店で思い出話をしている客らが楽しそうに見えたことから、「古い写真も展示するので、思い出を語り合えるような場所にもしたい」といい、「最近引っ越してきたという人たちも、昔の鷺沼を知る交流の場になれば」と期待している。
提供呼びかけ
小川さんの目標は、集まった写真で誰もが見られるアルバムを作ることだという。「たくさん提供してもらったのですがまだ足りないので募集中」と呼び掛けている。
写真を提供しても良いという人は、メール(mikan.1329@gmail.com)で問い合わせを。