【ごはんの正しい保存方法】4週間経っても炊きたてレベル!おいしく冷凍をキープする「簡単保存ワザ」
みなさんは炊いたごはんを、どうやって保存していますか?
旭化成ホームプロダクツが運営する「冷凍貯金ラボ」が、週1回以上自分で食事づくり・炊飯をする1000名に対して行った「ごはん保存に関する実態調査」によれば、「冷凍保存する」(68.8%)「冷蔵保存する」(41.8%)、「炊飯器で保温する」(26.2%)、「常温保存する」(18.4%)という結果に。
「都度食べきる」(6.3%)と答えた人を除くと、実に94%もの人が、何らかの形でごはんを保存していることがわかります。
「冷凍保存する」が過半数以上を占めた一方で、「冷凍保存したごはんは味が落ちそう」という不安の声も。「炊いたごはんを冷凍するタイミング」や「炊いたごはんの冷凍保存の仕方」にもばらつきがあるのが現状です。
でも「正しくごはんを冷凍保存すれば、まるで炊きたてのようなごはんが食べられる」って、知っていましたか?
今回は、“五ツ星お米マイスター”である、西島豊造さん直伝! おいしく保存するための「ごはんの豆知識」をご紹介します。
西島豊造さん
株式会社スズノブ代表取締役。五ツ星お米マイスター。新しいお米の時代を作っていきたいという考えから、産地の特徴を活かした地域ブランド米作りと地域活性化を手伝っている。炊飯器やお米にあう食品の監修など多岐にわたり活動し、様々なメディア活躍している。
冷凍ごはんの概念を変える!?「ごはんの豆知識」
1:おいしいお米を選ぶ
実は同じ品種のお米でも、おいしいものを選ぶポイントがあります。
1つ目は鮮度。お米は時間が経過するほど風味や食感が損なわれるので、なるべく精米日の新しいものを選びましょう。
2つ目は米粒の大きさのそろい具合。米粒の大きさがそろっていると、お米同士の隙間が均一になり、炊きムラを防げます。また、炊飯後の保存時にも適度な隙間によって、お米が糊状に固まらずに保存できるそう。包装ののぞき穴から、ぜひ粒ぞろいもチェックしてみてくださいね。
2:正しくお米をとぐ
おいしくご飯を炊くことは、冷凍ごはんを格段においしくすることにもつながります。そのためには、正しくお米をとぐことも大事なポイントのひとつ。ソフトボールを握るように指を広げ、一定のリズムで、白米同士の摩擦で表面を研磨するように20回程度研ぐとよいでしょう。
3:冷凍保存するときの「タイミング」と「保存方法」
どんなにおいしいお米をおいしく炊けても、冷凍保存するタイミングと保存方法を間違えてしまっては、すべてが水の泡。
ごはんを冷凍保存するタイミングは、炊きたてからあら熱をとった状態がおすすめです。熱いまま冷凍すると湯気の水分が凍り、解凍時にごはんがべたつく原因になります。逆に、冷え切ったごはんを冷凍保存・解凍しても、炊きたてから時間の経った風味や食感にしか戻りません。
保存時はごはんをふっくらと空気を含ませてよそい、お米同士の適度な隙間を確保することが大切です。
保存容器には、解凍時に出る水分とごはんとの接触面が少なく、ムラなく加熱できる構造のものを選ぶことで、冷凍ごはんが劇的においしくなります。具体的にはラップでくるむよりも、ごはんの冷凍保存に適した、冷凍用の保存容器を使用するのがベストです。
正しい保存でどれだけおいしさをキープできるの?
実際、正しくごはんを冷凍することで、どれだけおいしさをキープできるのでしょうか?
「冷凍貯金ラボ」では、冷凍博士・鈴木徹教授の監修のもと、ジップロック®コンテナーごはん保存容器(一膳用約180g)を使用した、冷凍ごはんの実証実験が行われました。
その結果、「α化度(もちもち感)」「水分量」「やわらかさ」の3つの指標に着目したところ、冷凍ごはんは4週間保存したあとも、すべての指標で炊きたてに近い状態をキープしていることが判明。
さらに「やわらかさ」に関しては、冷蔵保存や炊飯器保温をした場合、24時間後にはごはんが硬くなってしまう一方で、冷凍保存では4週間経っても炊きたてに近いやわらかさをキープしていることがわかりました。ごはんをおいしく保存するなら、冷凍が最適だと言えそうです!
なお、ごはんを解凍するときは、常温で解凍するのではなく、凍ったまま電子レンジで解凍して。冷凍ごはん専用の保存容器(容量180g)の場合、600Wで2分30秒加熱がベストです。
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毎日の主食だからこそ、おいしくお米を食べたいもの。いつも炊きたてのような、もちもちでやわらかいごはんが食べられるのが理想ですよね。
冷凍保存の1番のポイントは「タイミング」と「保存方法」! 正しく冷凍保存することで、冷凍ごはんは味が落ちることなく、炊きたてのように食べられます。ぜひ賢く、おいしく、冷凍ごはんを活用してみてくださいね。
【調査概要】
「ごはん保存に関する実態調査」
調査対象:週1回以上自分で食事づくり・炊飯をしている方1000名
調査主体:旭化成ホームプロダクツ
(ハピママ*/伊東 ししゃも)