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【珍スポット】仏像がまさかの五郎丸ポーズ。しかも日本唯一の卍戒壇巡りまで体験できる関善光寺へ行ってみた!

ロケットニュース24

ラグビーワールドカップで日本中を熱狂させた五郎丸歩選手

そのトレードマークといえば、キック前に両手を組む「五郎丸ポーズ」だろう。

実はあのポーズにそっくりな仏像があるとして、一時期大きな話題を呼んだ寺が岐阜県関市にある。

名前は「関善光寺」。地元ながら行ったことがなかったので、ついに足を運んでみた。

・子どもの頃からなじみのある関市へ

私は子どもの頃、祖父母と一緒に関市の市場へ、よく野菜を出荷しに行っていた。

そんななじみのある町に、ずっと気になっていたスポットがある。

それが今回の目的地、関善光寺だ。

正式名称は「妙祐山宗休寺(みょうゆうざん そうきゅうじ)」。天台宗の寺院で、1753年(宝暦3年)に創建された。

関市の中心部を見下ろす高台に建ち、境内からは街並みを一望できる。

地元では、関善光寺として親しまれ、美濃四国八十八カ所の第21番札所にもなっている。

「五郎丸ポーズ仏像」が有名だが、実はもうひとつ、完全に真っ暗な中を歩く卍戒壇巡りができるお寺でもあるのだ。

・本当に五郎丸ポーズだった!

境内の階段をのぼっていくと、右手には素敵なカフェ「宗休」が。

観光客でも立ち寄りやすい雰囲気で、休憩にちょうどよさそうだ。今回は時間がなかったのでまた次回の楽しみとしておく。

目的の五郎丸を探してみると……早速ご対面。

八角堂に安置されている宝冠大日如来像だ。

思ったより小ぶりな仏像だが、しっかりとあの集中ポーズに見える。

せっかくなので私も、集中力が切れそうなときのために、このポーズを目に焼き付けて習得しておこうと思う。

台座には1,000体以上の小仏像が刻まれており、じっくり眺めるとその精緻さに驚く。参拝客が集まるのも納得の珍しさだ。

・撮影は禁止。いざ戒壇巡りへ

さて、次のお目当ては戒壇巡り。

日本で唯一の卍の通路になっているらしい。料金は大人300円、子ども100円。今回は大人2人と小学生、未就学児という編成で挑戦だ。

完全に真っ暗と聞いているし、静かにしなければならない。入口で手の甲に蛍光シールを貼られ、「これが唯一の光になります」と説明を受けると、一気に緊張感が高まった。

中は想像以上に暗い。みんな先頭を嫌がるので、仕方なく私が進むことに。

大げさではなく、本当に「何も見えない」。頼れるのは手すりだけだ。これが結構怖い……。

ちなみに公式によると――

全国の寺院には戒壇巡り(胎内巡り)が54カ寺あると言われており、その中でも卍字型の戒壇巡りとしては日本唯一。暗闇の長さは人が亡くなってから成仏するまでの49日にちなみ49メートルあるとされ、古くは僧侶の修行の場だったそうです。暗所を巡ることで心身を清め、必ず極楽へ往生できると言われています。また中にある仏性の鍵(錠前)に触れると幸運に恵まれるともされ、お願いごとを唱えると罪が消え、願いがかなうとも伝えられています。

……と、かなり由緒正しい体験だった。

怖がりながらも、しっかり鍵に触れられて一安心。

子どもたちも最初は怖がっていたが、出てきた瞬間「もう1回やりたい!」と。

騒ぐことなく、無事巡れたことに安心しつつ、これはアトラクションではないことを言い聞かせ、1回で終了。

・岐阜出身としておすすめしたい関市のスポット

五郎丸ポーズの仏像に、暗闇を進む戒壇巡り。

関善光寺は「見る」だけでなく「体験する」要素がしっかりある寺だった。

地元の人にとっては身近な寺院だが、観光で訪れるにも十分に楽しめるスポット。

正直、戒壇巡りはかなりドキドキしたが……次回はもう少し堂々と先頭を歩けるように、五郎丸選手ばりの集中力を磨いてから再挑戦したい。

参考リンク:関善光寺
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子

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