【京都ツウ】南禅寺に次ぐ知る人ぞ知るもう一つの『水路閣』☆国宝・琵琶湖疏水「安祥寺水路閣」
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は山科区にある国宝・琵琶湖疏水。その途中に、知る人ぞ知るもう一つの『水路閣』が。
国宝指定された琵琶湖疏水にある、もう一つの『水路閣』
山科区、JR山科駅からさらに北へ上がった場所。桜や紅葉スポットとしても知られる寺院・毘沙門堂の参道を横切る琵琶湖疏水。
京都市と滋賀県大津市を結び、明治時代に整備され、水運、電力など近代産業の発展に寄与した水路『琵琶湖疏水』。今も地元民の暮しに寄り添い、疏水沿い散策道は四季折々でその景観を楽しめる憩いのスポットでもあり。
そんな琵琶湖疏水の関連施設が、今年2025年に近代土木構造物としては初となる国宝に指定されました。
国宝指定された関連施設は全部で5つあり、南禅寺境内にあるレンガ造り水道橋『水路閣』、蹴上にある傾斜鉄道『インクライン』、京都と滋賀を繋ぐ三つの隧道(ずいどう:トンネル)。いずれも明治時代1888~90年につくられた施設。
こちらが、その南禅寺水路閣。
そんな中、琵琶湖疏水に知る人ぞ知る、もう一つの『水路閣』がある、ということでやってきました。水路閣と言えば、自ずと南禅寺というイメージしかありませんでしたが。
ちょうど、疏水沿い遊歩道北側、京都府立洛東高校の東側。遊歩道が途中極端に細くなった場所。
それを過ぎて見返すと、ちょっとわかりづらい位置関係ではありますが、こちらもかなり古い時代に造られたであろうレンガ造りのアーチ橋『安祥寺(あんしょうじ)水路閣』。
南禅寺水路閣と比較すると、連続アーチではなく単独アーチ。ですが、これも水路閣には変わり有りません。
山科を北から南へと流れる安祥寺川と疏水が重なる地点にあり、川の流れを遮らないように、南禅寺の水路閣と同様に水路橋を設けることで、疏水路を立体交差させています。
安祥寺川は改修により水の流れを変えつつ、明治20年(1887年)に河川の上を運河が流れる構造として生まれたのが、この『安祥寺水路閣』。
こうして遊歩道を一旦離脱し、横から見ないとその存在自体わからないため、恐らく地元でもあまり知られていない水路閣。疏水散策中にぜひチェックしてみてください!
詳細情報
名称:安祥寺水路閣
場所:京都市山科区安朱中溝町48
関連サイト:https://biwakososui.kyoto.travel/midokoro/236