【1年前倒しで目標額50億円を達成】錦鯉や米など県産農林水産物の輸出額が過去最高に
県の観賞魚に指定されている錦鯉
新潟県農林水産部は7月3日、2023年度の県産農林水産物の輸出実績について取りまとめを発表した。
報道資料によると、県産農林水産物(加工品を除く一次産品)の輸出額は 52.7 億円(前年比 7.3%増)となり、過去最高となった。輸出額全体に占める品目別の割合は、錦鯉が 62.6%、米が 32.8%で輸出額全体の 95.4%を占めている。
錦鯉の輸出状況については、輸出額は 33.0 億円(前年比 1.9%増)となり、過去最高。輸出額に占める割合が大きい地域はアジアで、全体の 58.8%を占めている。
米の輸出状況については、輸出量は 8694 トン(前年比 24.6%増)、輸出額は 17.3 億円(同 16.9%増)となり、こちらも過去最高となった。輸出額に占める割合が大きい国・地域は、香港、シンガポール、アメリカ、台湾の順となっている。また、輸出額の伸びが高い国・地域は、香港、タイ、
フランス、アメリカの順となっている。
その他(錦鯉及び米以外)の輸出額は、242709 千円(前年比 21.3%増)。品目別では、畜産物が
232182 千円(同 21.4%増)、青果物が 8146 千円(同 48.4%増)となった。
報道資料より
県では、県産農林水産業の成長産業化を推進するため、2022年に新潟県産農林水産物輸出拡大実行プランを策定し、様々な取り組みを実行してきた。2024年度までの3カ年計画の中で、輸出額目標50億円を掲げており、このほど1年前倒しで2023年度に達成をしたとのこと。
県の担当者は「今年度も拡大実行プランに基づいた取り組みを行い、県産農林水産物の輸出をさらに拡大していきたい」とコメントしている。