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「トンジギ」が本格シーズンに突入!【三重】13kg筆頭に船中ビンチョウマグロ6匹登場

TSURINEWS

トンジギでキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

トンボジギング(トンジギ)のシーズン到来!早速10月19日、三重県志摩市和具の遊漁船に単独釣行した。今シーズンを占う最初の釣行、期待は大きい。渡船場に着くと、土曜日とあって満船だ。常連の川島さんや女性アングラーのしるこ(愛称)さんの姿も。

和具出船でトンジギ釣行

私はトモを選択。ミヨシは川島さん、若手新人さん、しるこさんと続き、胴には大阪や京都のアングラーを含め8人だ。午前6時に出船。私は電動リールが中心だが、ジグのポーズを決めるには手巻きに分があるのは間違いない。これまで電動オンリーだった私も、昨年末から手巻きを復活させ、体力が続く限りは手巻きで通し、後半は電動に切り替えている。

ジグは迷うことなくウロコジグのシルバー。この数年あれこれ悩むよりも、これ一点で攻め続けている。船長からは300gで始めてくださいとのアドバイス。指示ダナは70~90m。7時すぎに実釣開始だ。この日は全員手巻きだ。1時間経過、やがて2時間。誰ひとりアタリはない。

休まずシャクリ続ける(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

10時すぎ、ミヨシのアングラーにバイトがあったが、フックオフ。船長はポイント変更を決め、約30分の大移動。そこではすでに僚船が3匹目を釣り上げていた。だが、そのポイントに入ってもノーバイトが続く。

待望のヒットに興奮

ポイント選定は、海から入る情報と船長の経験とカンでしかない。船長は徐々に岸方面に船を寄せていく。この移動が吉と出るかどうか。11時を過ぎたころ、トンジギ初挑戦の新人アングラーにヒット。中だるみしていた船上は一気にヒートアップ!ライン出しで130mだそうだ。

電動タックルに切り替えていた私は、カウンターを見るとちょうど130m。そのまま一定速度で緩やかにシャクり続けていると、すぐにティップが震えた。これに反応して、ロッドを立てるとグンと重量感。船長にヒットコールを告げる。

ミヨシではマグロとの格闘が始まっていたが、彼は手巻きでこちらは電動。早速タッチドライブを最速にして、強引に巻き上げドラグが滑りだしたところで、いったん停止させた。

今度はピックアップボタンを押しながらのストレートポンピングで引き寄せる。電動パワーは強い。リーダーが入るとサクサクと巻き取り、船長の構えるタモに収まった。新人君は初めてなので、バラシを恐れて慎重になるのは当たり前だ。時間はかかったものの、見事シングルファイトで取り込んでいた。

トンボヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

2人とも10kgを超える中トンサイズ。船長がマグロを絞めて血抜きを始めたその時、ミヨシから川島さん、しるこさん、そしてピンクジャケットアングラーの3人が次々にヒット。好調時に起きる連鎖だ。

13kg頭に本命キャッチ

3人それぞれのファイトが始まった。もう船上は興奮のるつぼだ。川島さんやピンクジャケットは難なく引き寄せて、タモに収まった。しるこさんは慌てずしなやかなやり取りを繰り返し、マグロを引き寄せる。時折ラインを引き出されたが、シングルファイトで頑張り抜き、無事に同サイズのマグロを取り込んだ。

短時間で5匹のマグロが船上に並び、せっかくなので5人並んで記念撮影。船長はエラワタ抜きを終え、潮上りを決めた。そして、沖上がり直前の午後1時、2回目の時合いが到来。ミヨシの川島さんにヒット。4kgはありそうなカツオだ。

続いて私にもヒットしたが、フッキングできず。すると、ミヨシのピンクジャケットにヒットし、難なく2匹目を取り込んだ。船長はしばらく粘ってくれたが、1時半すぎに沖上がりとなった。

当日の船中釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

渡船場で検量すると、若手の新人君が釣ったサイズが一番大きく13kg。私は11.6kgだった。トンジギは本格シーズンに突入だ。ビンチョウ(ビンナガ)の数釣りも夢ではない。大漁を夢見て通うことになるだろう。

<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年11月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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