SL大樹で巡る!「雨の日でも楽しめる」日光・鬼怒川エリア6月おすすめスポット
関東の大手私鉄・東武鉄道が2017年から運行している蒸気機関車「SL大樹」。栃木県日光市の下今市を起点に東武ワールドスクウェア・鬼怒川温泉方面へ向かう列車と、東武日光方面へ向かう列車(SL大樹「ふたら」)の2種類があり、1日に最大8本が運行しています。今回は、そんな「SL大樹」で巡る、梅雨の時期でも楽しめる日光・鬼怒川エリアのスポットを紹介します。
雨の日の観光にぴったりの屋内施設や、梅雨の時期に見頃を迎える美しい花々、歴史あるお祭りなど、乗車前後にも立ち寄れる見どころが満載です。
SL大樹の車窓を彩る人気フォトスポット「あじさい駅」
2019年、「昭和レトロ」をコンセプトに改修された新高徳駅のホームからは、約100メートルにわたる線路沿いに植えられた10種類以上の色とりどりの紫陽花(あじさい)を見ることができ、人気のフォトスポットとなっています。SL大樹に乗車しながら楽しめる梅雨の風物詩として好評です。今年のあじさいの見頃は6月中旬の予定です。
奥日光の神秘的な花々
奥日光・中禅寺湖西岸の千手ケ浜では、サクラソウ科の多年草「クリンソウ」が群生し、例年6月上旬に見頃を迎えます。美しい水辺と天然の森林をピンクや白、赤色の花で鮮やかに彩ります。約1kmにわたる群生地には遊歩道が整備され、ハイキングを楽しむ多くの人が訪れます。
また、日光市霧降高原内のキスゲ平園地(標高1,300~1,600m地点)では、高山植物「ニッコウキスゲ」が一面に花を咲かせます。キスゲ平には遊歩道や「天空回廊」と呼ばれる1,445段の階段があり、頂上からの眺めはSNSでも話題になるほどの絶景です。今年のニッコウキスゲの見頃は6月下旬の予定です。
雨の日でも安心!SL展示館
SL大樹の発着駅、東武日光線「下今市駅」構内には、体験型の「SL展示館」があります。入場券または乗車券があれば無料で入館でき、雨の日でも安心して楽しめます。
館内では、SL大樹の鉄道模型が走るジオラマを中心に、車体や運転室の実物大写真、クイズパネル、汽笛や走行中の音を体験できるコーナーなど、SLについて深く学べる仕掛けが充実しています。
1階の休憩コーナーにはミニSL大樹やミニ客車もあり、子どもが機関助士のように投炭ごっこなどを楽しめるフォトスポットも用意されています。さらに、おむつ替えコーナーも完備されており、小さな子ども連れでも安心して利用できます。
梅雨のおすすめ情報
6月15日の「父の日」には、沿線の水とお米を使って開発された日本酒「車窓 SHA-SŌ」がおすすめ。ラベルには鹿沼組子をモチーフにしたスペーシアXの窓からの風景が描かれており、列車内で楽しむのにぴったりです。
【参考】東武新型特急「スペーシアX」へ試乗 浅草から東武日光へ2時間弱の旅【レポート】(※2023年6月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12888122.html
価格は300mlが1,480円(税込)、720mlが3,180円(税込)で、駅ナカショップ「ACCESS」の一部店舗(東武浅草駅店、下今市駅上りホーム天、東武日光駅店、鬼怒川温泉駅店)で販売されています。
また、平家落人の伝説が残る湯西川温泉エリアでは、毎年恒例の『湯西川温泉 平家大祭』が開催されます。今年の開催日は2025年6月7日(土)・8日(日)。琵琶演奏や雅楽、伝統芸能と現代芸術が融合した「大祭の宴」が披露されます。温泉街全体で、平家の歴史や文化を体感できる伝統的な祭りです。
(画像:東武鉄道)
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