今週のヘラブナ推薦釣り場2024【千葉・北部手賀沼】
昔ほど数は出なくなったものの、いまだに乗っ込み期になると多くの釣りファンでにぎわうのが千葉県柏市と我孫子市にまたがる北部手賀沼だ。広大なエリアに無数のポイントが点在するが、今回は駐車スペースがあって入釣もしやすい、いわゆるお手軽ポイントを中心にガイドする。お手軽と言ってもそこは春。思わぬ良型に出会える可能性だってあるのだ。
北部手賀沼の概況
例年だと3月25日前後から通水を開始し、数日で夏水位となる北部手賀沼。この水位上昇期こそが手賀エリア最大のフィーバータイミングだが、地元アングラーからの情報によると、今年は通水のタイミングが早くなり3月15日を予定しているとのこと。
これが本当なら一大事だ。例年どおりの通水と釣行予定を組んで出かけたものの「10日前に乗っ込みは終わったよ」なんてことになりかねないからだ。
乗っ込み(通水)は始まっていなかったのであれば再釣行すればいいだけだが、終わってしまったあとではどうしようもない。なので今年に限っては3月15日前後に水位の様子を確認したほうがいいだろう。
なお仮に水位が上昇していなくとも、今回紹介するポイントにおいてはさほど影響がなく釣りも可能だ。しかも冬期よりも短い竿で狙え、乗っ込んでいなくとも腹パンが出る可能性もある。
北部手賀沼の乗っ込みといえばアシ際狙いが代表格ではあるが、それは増水が始まったハタキのタイミングでないと難しい。しかし今回取り上げたポイントは、どちらかといえば平場なのでハタキに関係なく狙える。
ポイント
北部手賀沼のポイントを紹介しよう。
手賀沼公園
手賀大橋西側北岸にある公園。我孫子市生涯学習センター駐車場を利用すれば24時間最大500円で駐車可能。西面の護岸から竿を出すのが一般的。
手賀大橋下
我孫子市若松の信号から手賀大橋方面に進んだ左側にある無料駐車場を利用。同橋直下の水平護岸から東向きに竿を出す。
農園前
現在は農園が閉園されているので、正確には旧農園前となる。同信号から東へ約1kg進んだ右側にトイレ付きの駐車場がある。周辺はビオトープになっていて、沖には島が点在する。水位が上昇すると水際がグチョグチョになるので長靴必携。
染井落し南側の機場
機場並びの水平護岸から狙う。また機場~染井落し間もボサに覆われてはいるが、下に水平護岸が隠れているので草刈りすれば釣り座ができる。
南岸エリア
ポイントは無数にある。むしろ北岸より魚影も濃く乗っ込み期に最適なポイントが多い。ただしほとんどがアシ原に覆われているので草刈りなどの準備が必須で、しかも足元が深くぬかるんでいたりするので通常の長靴では対応不可の所も多い。大型の草刈りバサミや枝切り、藻刈り鎌、そしてウエーダーなどの重装備が必須だが苦労した見返りはきっとあるはずだ。
釣り方とエサ
通常期と乗っ込み期の端境期に当たるので、どのような釣り方でも対処できるよう万全の準備をしたい。とくに竿は5~18尺を準備し、とくに5~12尺は全尺を用意しておきたい。
仮に増水したとしても水深は60cm~1本半弱なので、釣り方は底釣りが主体になる。また風流れなども出やすいのでハリスオモリやドボンの準備もお忘れなく。
エサは両グルテンが定番だが、この時期であればアタればヘラ率が高いので両ダンゴでもOK。ダンゴの底釣り系やペレ底など定番のブレンドで大丈夫だ。
ライン関係は釣り方によってさまざま。障害物がない平場狙いならハリス0.6~0.8号を使い、短竿でアシ横狙いなど障害物周辺にウキを立たせる場合は、最低でも1号以上はほしい。なお手賀沼のアベレージサイズは35cm前後だが、春はそれ以上のサイズも出やすい。また水深が浅いのでヒットすると強烈な走りを見せるので、アベレージサイズにだまされることなく、余裕を持って太めのラインで挑んでほしい。
<週刊へらニュース 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年3月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。