大船渡林野火災 慣れない作業に悪戦苦闘 都筑からも消火に派遣
岩手県大船渡市で2月26日に発生した林野火災に対し、都筑区からも緊急消防援助隊の一次派遣隊として北山田出張所の一隊(浅田圭太隊長、池田佳寿也さん、中島幸紀さん、福本健太さん、関口篤紀さん)が現地に派遣された。
隊員らは3月3日に横浜を出発し、10時間かけて大船渡市に到着。浅田隊長は「山から煙が昇り、火の手が上がっているのが見えた。事前にニュースでは見ていたが、目の当たりにして被害の甚大さに驚いた」と現地で受けた衝撃を語る。
到着後は、別隊と連携し、8時間おきの交代制で消火にあたった。初日は状況把握や別隊との連携に徹し、2日目以降は延焼被害を防ぐため、海水を溜めた水のうを背負い山の中へ。山林が燃えているだけでなく土中にまで熱が達していたことから、先端から微粒子噴霧を出し窒息効果で消火する放水器具を地面に突き刺して土中の消火にもあたったという。
浅田隊長は「海水を利用した消火活動や水のうを背負い山中を移動するなど、慣れない作業に苦戦する場面も多かった」と振り返った。
現地の経験を糧に
「神奈川県も山や海に面した場所が多く、災害時に同様の救援が必要になるかもしれない」と浅田隊長。「いざという時、隊員同士の連携や海水を使った消火、装備についてなど、今回得た教訓を活かしたい」と力強く語った。