地元漁師とつながる!新鮮な海の幸が楽しめる 山口市「大海直売所」
山口市の秋穂東に位置する「大海直売所」は、地元の漁師たちが新鮮な魚を直接消費者に届けるために2016年にオープンしました。今年10月には10周年を迎え、地元の人々や観光客に愛され続けています。新鮮な海の幸を楽しむことができるだけでなく、漁師文化や地域活性化のためのさまざまな取り組みも行われているこの場所。今回は、「大海直売所」の魅力をたっぷりお伝えします。
「大海直売所」とは?
「大海直売所(おおみちょくばいじょ)」(山口県山口市秋穂東643番地1)は、JR大道駅から南西、山口市秋穂東の漁港にある施設です。
瀬戸内海から採れたばかりの魚介を中心に、山口県各地の鮮魚を仕入れ販売しています。
買い物だけでなく、海を見ながら海鮮をいただける食事コーナーもありますよ。
地域おこし協力隊・小齋渚さんの挑戦
「大海直売所」には、地域おこし協力隊の隊員として活躍している小齋渚(こさい なぎさ)さんの存在が欠かせません。2022年に大海に移住した小齋さんは、直売所の情報発信を担い、SNSでの活発な活動を行っています。
釣りが大好きだという彼女はSNSでの情報発信や店内POP、大海漁港の看板の制作を手掛け、漁師さんたちの仕事や大海の魅力を伝え続けています。
着任当初は「大海販売所」のInstagramフォロワーは600人ほどだったそうですが、彼女が手掛けるようになって以降、投稿が共感を呼び今では2,500人ほどまでに増加しています。
「漁師さんたちが獲った魚を食べる時、漁師さんのことを思い出してほしい」という小齋さんの思いが伝わる投稿は、新鮮な魚貝の数々、美しい海の風景やそこで働く人々の写真が中心。
直売所の最新情報や地元の特産品などの情報もリアルタイムで発信され、漁業に携わる人々への感謝と共に消費者とのつながりを支えています。
大海直売所の目玉商品と旬の魚
大海直売所でぜひ味わいたいのが、新鮮な海の幸を使った「海鮮丼」です。
海鮮丼 1,400円
11~13種類の旬の魚を贅沢に盛り込んだこの海鮮丼は、小鉢とお吸い物がセットになって1,400円という驚きの価格で提供されています。魚の厚みや鮮度の良さに感動すること間違いなし!
また、1種類のみの魚を使った「だけ丼」(1,200円)やしらす丼、握り寿司やフライものなど、バリエーション豊かなメニューも揃っています。
テラス席では瀬戸内の美しい海を眺めながら、贅沢なひとときを楽しめますよ。
海を眺めながら海鮮丼を楽しめます(写真・小齋さん提供)
週末には、県内外から200組以上のお客さんが訪れる人気ぶり。これらの海鮮料理は、持ち帰りや予約も可能なので、家族や友人と一緒に楽しむことができます。
さらに、「大海直売所」では県内の道の駅への出品や、ふるさと納税の返礼品としても販売されており、県外の人々にもその美味しさが届けられています。
贈答用の海産物セットも充実しており、大切な人へのギフトとしても人気だそうです。
直売所を支える漁師の奥さんたち
直売スペースには、旬の魚介類がずらりと並んでいますが、ここでスタッフとして働いているのは漁師さんの奥さんたち。魚の種類や調理方法について親切に教えてくれるのも魅力の一つですね。
購入した魚は三枚おろしまで無料で対応し、刺身用に捌いてもらうことも可能です。注文を受けてから捌いてくれるので、新鮮な状態で楽しむことができますよ。
また、大海で獲れた魚は山口市内の学校給食にも提供されており、市内42校の児童・生徒たちが新鮮な魚を味わっています。
漁師さんたちの気まぐれで浜焼きイベントやマグロの解体ショーが開催されることも。SNSをチェックすれば、こうした楽しい催しの情報をキャッチできるかもしれませんよ。
春のおすすめ旬魚
春になると、甲いか、桜鯛、れんちょう、めばるなどが旬を迎えます。これらの魚は刺身や焼き魚、煮付けなど、さまざまな料理で楽しむことができます。季節ごとに異なる味わいを堪能できるのも、「大海直売所」ならではの醍醐味です。
甲イカ(写真・小齋さん提供)
特に桜鯛は、春の訪れを告げる魚として人気があります。旬の魚を味わうことで、その時期ならではの美味しさを存分に楽しむことができますので是非味わってみてくださいね。
直売所で感じる漁師文化と食の背景
大海直売所は、単なる魚の販売所ではなく、漁師たちが誇りを持って働く姿を伝え、消費者とのつながりを大切にする場でもあります。
漁業の魅力を伝え、食の背景にあるストーリーを感じることができる場所です。漁師さんたちの熱意や努力が詰まった新鮮な魚を味わうことで、その美味しさが一層深く感じられます。
週末のドライブがてら、ぜひ大海直売所に立ち寄り、瀬戸内の恵みを堪能してみてください。訪れるたびに新しい発見があり、あなたの食の楽しみが広がります。