<義母に孫預け、NG?>子どもを預かってもらうのは親孝行!義母とのシアワセな関係【まんが】
私はユキナ、幼い子ども2人(ケント年少・リヒト2歳)を育てる専業主婦です。夫のスグルは会社員です。歩いて数分の場所に義実家があり、義母が一人暮らしをしています。義母は75歳ですが仕事や趣味で忙しくしており、年齢よりもずっと若くみえます。子どもたちは可愛がってくれる義母のことが大好きで、毎日のように「ばあばの家に行きたい!」とリクエストされます。連れて行くたび義母は大歓迎してくれるので、最近は義母の都合がつく日にはなるべく顔を出すことにしています。
その日はケントが幼稚園から帰ってきた後、義母の家に向かいました。孫が来て嬉しそうな義母の顔を見るたびに、私は親孝行している気分になります。イヤイヤ期のリヒトがいては買い物もままならないので、2人を義母に預かってもらって私は出かけます。
やんちゃな子どもたち2人の面倒をみる生活には、最近ときどき息が詰まりそうになります。少しくらいリフレッシュの時間があったってバチは当たらないはず。私がイラついているのは子どもたちにとっても良くないだろうし……。
私はカフェでお茶をして一息つきながら、義実家の近くに住むことにして本当によかった……としみじみ思いました。私の実家は遠方だし、結婚したときスグルが「母がなにかと手伝ってくれるだろうし、ユキナも心強いだろうから」と近居を決めたのです。 義母は子どもたちに会うと、いつでもとびきり嬉しそうな顔を見せてくれます。子どもたちも優しいばあばに懐いていますし、わが家の食費も大助かり。私も育児の気分転換をさせてもらえて、日頃のイライラをためこまず優しいママでいられます。 これからも義母との幸せな関係がずっと続いていけばいいなと思っています。
義姉からクレームが……?「母に預けないで」突然メッセージ
夫の姉ヒトミさん一家も同じ町内に住んでいます。ただヒトミさんはフルタイムの仕事をしていますし、子どもはもう高校生。生活スタイルが全く違うこともあり、あまり深いお付き合いはありません。いきなりのメッセージに私は驚くばかりでした。
スグルも不思議がっています。「母さんももう75歳だからなー。考えてみればけっこう高齢だし、姉ちゃんも心配になったのかな」けれど私からしてみれば、ヒトミさんは私たち家族と義母との幸せな関係を知らず余計な口を出してきたように感じます。
普段あまり付き合いのないヒトミさんからの突然のメッセージに、私はあぜんとしました。「二度と甥っ子を預けるな」と命令するような文面に、本当に頭にきたのです。だいたい私たちが義母に子どもを預けようと預けまいと、ヒトミさんには何も関係ありません。スグルに話すと同じ気持ちで憤ってくれたので、私の怒りも少しおさまりましたが……。 ヒトミさんはまるで、私が一方的に義母に負担をかけているかのように考えているのだと思います。けれど義母だって孫に会えて幸せだし、私は息抜きをしてまた子育てを頑張れます。双方にとって幸せな関係なのです。明日にでもスグルからヒトミさんに説明してくれるようなので、ひとまず任せたいと思います。
衝撃の事実!夕飯を作っていたのは……?義姉の嫌味にカチン
ヒトミさんは動じることなくキッパリと言い放ったのです。「そうね、他人だものね。それならなおさら連れてこないでくれる? その他人の面倒を見させられてるのは私なんだけど」その言葉に固まる私たち。ヒトミさんは淡々とした声で続けます。
全く知らなかった事実に私は呆然とします。スグルも黙り込んでいます。たしかに義母の家に預けている間のことは全く頭にありませんでした。育児から解放された貴重な時間を、どう過ごそうかということだけしか考えていなかった……。
「街なかで何度かユキナちゃんを見かけたことがあるのよ。ずいぶんと楽しそうだったわね?」ヒトミさんの嫌味のこもった言葉に思わずカチンときました。言われっぱなしで怒りも湧きあがり、思わず毒づきましたがヒトミさんは冷静に返してきました。 何の関係もないヒトミさんから余計な口出しをされたと思い、憤りを感じていた私たち。いざ話し合いをしてみると、ヒトミさんがうちの子たちの面倒をみるため駆り出されていたことが判明しました。しかも私たち家族の晩御飯を作ってくれたりもしていたとか……。ようやく私たちはヒトミさんが「もう預けるな」と言ってきた理由を理解したのです。 カッとなった私はついヒトミさんにケンカを売るようなことを口走ってしまいましたが後の祭り。逆に言い負かされてしまい何も言えなくなってしまったのでした。
え……私へのイジワルじゃなかったの?クレームの真意とは?
ヒトミさんは私に対して、決して意地悪してやろうとか、そんな気持ちで言っていたわけじゃないのです。それなのに私はケンカを売るようなことを言ってしまって……。今度は先ほどまでとは違った理由で恥ずかしくなってきました。
「姉ちゃんには負担をかけて申し訳なかった。つい母さんに頼りすぎたこと、反省している。これからはちゃんと夫婦で話し合ってやっていくから……」スグルも謝ります。しばらく沈黙したあと、ヒトミさんが静かに口を開きました。
ヒトミさんが私のことを「理不尽なことを言う人ではない」とかばってくれる様子を見て、私は素直に自分のあやまちを認めることができました。自分の生活に迷惑がかかっているのであれば、「子どもを預けないでほしい」と考えるのは当然のことですよね……。そんなことにすら気づかなかった自分は本当に浅はかでした。 あれからもヒトミさんはうちの子たちに会うたび、私が見たことのないほどの笑顔でニコニコと可愛がってくれています。きっと今まで良きママとして、仕事に家事に育児にと奮闘してきたのでしょう。それなのに生意気なことを言ってしまって、自分が本当に恥ずかしいです。 今では義実家で晩御飯を食べるときは、私も手作りの料理を持って行ったり、お惣菜を買って行ったりするようになりました。これからはお互いにいい距離を保ちながら、よりよい関係を築きたいと思います。