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「多摩の温度を上げたい!」多摩エリアに根差した出版社社長が登場!

TBSラジオ

東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方もそれ以外の方にも一緒に楽しんで頂きたいという番組。
MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。

今週のゲストは、「株式会社けやき出版」代表取締役・小崎奈央子さん。国立生まれ国立育ち、現在も立川在住という球を一歩も出てないという生粋の多摩人! さらに多摩に対する考え方や思想、熱い思い、テンションまで土屋礼央と一緒!

「多摩の温度を上げたい!」多摩エリアに根差した出版社社長が登場!

多摩から一歩も出たことが無い「ど多摩」な社長!

土屋:さっそくゲストのご紹介です。「株式会社けやき出版」代表取締役・小崎奈央子さんです! よろしくお願いします!

小崎さん:よろしくお願いします!

土屋:われわれ、“代表取締役”の方、大好きです!

小崎さん:今、力だが入っていましたよね、感じました(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:人やモノを動かせる力、そういう認識で。

小崎さん:権力みたいな(笑)。いやいや、零細企業なんで(笑)。微々たる力しかなくてすみません(笑)。

土屋:多摩を愛する方はすべてウェルカムです!

小崎さん:なるほど。

土屋:まずはつる子さん、簡単に小崎さんのプロフィールを紹介してください。

つる子:はい。「けやき出版」小崎奈央子さんは「国立市」生まれ、「国立市」育ち。28歳の時に「けやき出版」に入社。地域情報誌『たまら・び』の編集長を経て、授業員から4代目の代表取締役社長に就任。2020年に多摩エリアの仕事に特化した情報誌『BALL.』を創刊し、広告事業も開始し、「グランデュオ立川」での地域の情報交流拠点『BALL. HUB』を運営。2022年から「立川市」の情報発信センター『BALL. HUBたちかわ』の運営もされています。

土屋:いや~、この番組のフィクサーとしていてくださっても問題ないくらい、すごい多摩じゃないですか!

小崎さん:急にフィクサーに(笑)。すごい多摩って面白いですね! この番組が出来た時、すごく嬉しかったです! そんなことをやってくれる番組があるんだ!というので感動しました!

土屋:ということは、裏を返せば、なんでゲストに呼んでくれないんだという。

つる子:(笑)。

土屋:多摩人であるかどうかの確認が必要ないくらい、“ど多摩”です!

小崎さん:“ど多摩”ですね! その言葉、使っていこう(笑)。

土屋:小崎さんは、いつくらいまで多摩なんですか?

小崎さん:ずっと多摩です! 多摩から出て行ったことが無いです! 「国立市」生まれで、1回結婚して「小平市」に住みまして。その後、「昭島市」に引っ越しまして。で、今は「立川市」に住んでいます! 多摩を一歩も出ていません!

つる子:すごい!

土屋:それは23区の方に行こうという発想は無かったんですか?

小崎さん:いや、新卒で出版社に入ったのが目黒区だったので23区で働いていたんですよ。でも、「国立市」から引っ越す必要も無いというか、通えるじゃないですか。なので、多摩を出ていく理由が無かったです。

土屋:かっこいい! で、多摩にずっといて、従業員から代表取締役になるというのは、よっぽど裏の根回しが・・・<あなた、多摩じゃないんだ?>って言ってどんどんやめさせたパターン?

小崎さん:違うんですよ! そんな力は持ってません! シンプルに言うと、誰もなり手がいなくて、押し付けられたというふうに、私は受け取っています。

土屋:もともと出版には興味があったんですか? 

小崎さん:本を作る仕事がやりたくて、出版社に入って。

多摩エリアに特化した情報誌を出版!

土屋:そして、多摩エリアの仕事に特化した情報誌『BALL.』・・・

小崎さん:持ってきました!

土屋:この『BALL.』の由来は?

小崎さん:2つの意味がありまして。多摩エリアの“たま”を“ボール”という引っ掛けてで(笑)。

土屋:多摩地域の人はダジャレが好きなんだよ(笑)。

つる子:(笑)。

小崎さん:もう一つは、ボールのように弾むように働こう!というマインド、仕事って楽しいんだよという感じて頂くために。『BALL.』の最後に『.(ドット)』が入っているんですが、ボールが弾む、1回沈んだ時に下を凹ませて、これから弾むよ!ということを表現するのと、『BALL.』の『A』が山型になっているのも高尾山や雲取山とか多摩エリアには山がいっぱいのマウンテンの『A』で。

土屋:ごめんなさい、ダジャレだと思ってた!

小崎さん:実は深い意味が色々とありまして。

土屋:つる子さん、多摩人がダジャレ好きなのはしょうがなくて。スマホで多摩って入力すると、まずボールの“球”に変換されるから、一緒になんだと気付くタイミングが人より多いから。

つる子:(笑)。

土屋:オレ、いまだに『玉』が出てくるから。

小崎さん:そうですね。二文字の『多摩』はなかなか変換されませんからね。

つる子:これだけ使ってても出てきちゃう(笑)。

土屋:この『BALL.』はどういう雑誌なんですか?

小崎さん:これは、「けやき出版」で前身の『たまら・び』という市民参加型の情報誌を103冊、21年間作ってきたんですけど、ライススタイルマガジンといって生活や暮らしに特化した雑誌を作っていたんですが、『BALL.』は仕事に特化してまして。

つる子:ほんとだ。お仕事がたくさん載ってます。

小崎さん:結局、多摩はベッドタウンで、23区で働いて多摩は暮らす場所という方が多いので、コロナの少し前に“食住近接”という考え方で、住む場所で仕事も出来るようになったら、もっと地域が楽しくなる!というのをもっと普及したい!というのが、うちの会社にあって。

つる子:はい。

小崎さん:なので、多摩エリアにどんな仕事があって、皆さんがどんな仕事をやっているのかを取り上げようと作ったのが、『BALL.』という雑誌です。

土屋:素晴らしい! 地産地消みたいな。

小崎さん:そうです! まさに。

土屋:この『BALL.』をペラペラめくったら、「西国分寺」の喫茶店「クルミドコーヒー」が出ているとか。こんなにオシャレに掲載されていると、行きたくなるよね! 

つる子:そうですね!

土屋:多摩に住んでいない方でも読みものとして、画集にように読めるから。

つる子:ほんと!

土屋:紙の質もすごく良いのよ!

つる子:ほんとですね! 宮崎駿監督が載ってますね!

土屋:これ、「たまもり」のアイディアノートとして没収してもいいですか(笑)。

つる子:買わないの(笑)。

土屋:こんなこというのもアレですけど・・・すごく紙の質と良いし、カラーが多いし。で、値段を見たんですよ、とても回収できるとは思えないくらい立派な冊子ですね!

小崎さん:ありがとうございます!

土屋:これ、利益は出てますか?

小崎さん:『たまら・び』はスポンサーが信用金庫さんだったので。

土屋:ああ、「多摩信用金庫=たましん」! みんな大好き「たましん」だ! 安心の「たましん」ね!

小崎さん:お金をいただいて制作していたので。『BALL.』の方は広告出稿とか、地域の企業さんがタイアップしておりますのでペイは出来ております。

土屋:なるほど! それでいて、あまり誌面が広告色がそれほど無いのはすごいですね! それは「けやき出版」さんの・・・

小崎さん:腕です(笑)!

つる子:(笑)。

「点と点の多摩を線で繋いで、最終的には面にしたい!」

土屋:多摩地域というのが盛り上がりつつもありながら、まだ知らない、認知されていない部分もあって。実感はどうですか?

小崎さん:「立飛グループ」さんのおかげで「立川市」はすごく盛り上がっている実感があります! 特に「立川駅」北口は! そこは一手に“村山社長”のおかげで! 

土屋:「立川市」が盛り上がることで、派生して周りも盛り上がっていくのかなって。

小崎さん:そうですね。ただ、エリアによって、それぞれの自分の街を盛り上げようという方はいらっしゃるのですが、あまり点が線になってないというか・・・。多摩エリア全体を見ている人間としては、まだもどかしい気持ちと、歯がゆい気持ちがございます。

つる子:礼央さん、ここは・・・

土屋:小崎社長! 前世は僕と一緒じゃないですか!?

小崎さん:ほんとですか!?

土屋:まったく同じこと言ってる!

小崎さん:最終的には、点と点を線にして、最終的には面にしなければいけない!

土屋:そうなんですよ! それぞれのためにやっているだけでは、多摩は大きく広がって幸せに豊になっていかないんですよ!

小崎さん:おっしゃる通りです!

つる子:思いが1つに(笑)。

小崎さん:30市町村を1つにしなくちゃいけないんです!

土屋:素晴らしい!!

小崎さん:でも、1つにしなきゃいけないのか?という疑問も、皆さんの中にはあるんですよ。

土屋:そうね。コピペ、コピペになってはいけないから。それぞれの“らしさ”を尊重しあって・・・

小崎さん:おっしゃる通り!

土屋:時に、手を取り合い・・・

小崎さん:それです!

つる子:今日、何かが生まれるんじゃないですか(笑)!?

土屋:われわれ、『多摩党』としてはですね~(笑)。

小崎さん:いいな『多摩党』! それ!! やりたーい!

「多摩はなんでもあるけど、何にも無い」

土屋:この番組を聴いていて、多摩に興味はあるけど、まだ多摩のことを気付けてない方に、オススメの多摩エリアを教えてもらえますか?

小崎さん:ラーメンと一緒で、何が好きかによるんですよ。とんこつなのか、塩なのか。ラーメンって深いじゃないですか。何を求めるのか。自然なのか仕事なのか、コミュニティーなのか、利便性なのか。それによって、オススメする多摩が違うわけですよ!

土屋:いやあ~! オレが具現化できなかったことを全部してくれてる!!

つる子:(笑)。

土屋:そうなのよ! “うちはこれです”じゃないのよ。多摩はなんでもあり過ぎて、マスキングされちゃってるのよね。1つ1つ見ればクオリティが高いのに。

小崎さん:そう! <多摩を一言でいうと?>ってよく聞かれるんですけど、一言で言えないのが多摩で。なんでもあるけど、何にも無いんですよ、逆に言うと。

土屋:はいはい。

小崎さん:キラーコンテンツは無いんですよ。そうなんですけど、ダイヤモンドになりそうな石はいっぱい転がっていて。磨き方によって光るよというのが、いっぱいあるんです!

土屋:ちょっと・・・オレが番組をお休みする時、代わってもらっていいですか(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:同じノリでいける気がする(笑)。

小崎さん:多摩愛は負けませんよ(笑)。

つる子:いけますね(笑)。

多摩のオススメお土産:「豊島屋酒造」の『屋守』

土屋:僕もいまだに迷っていることがあって。多摩以外の人に、こういう物が多摩にあるんですよという“お土産”がわからなくて。小崎社長、何かオススメはありますか?

小崎さん:その方の好みが何かによるんですけど。

土屋:僕もじゃあ、エライ人(笑)。子どもや家族というよりは、ちょっと大人の方に。

小崎さん:わかりました。エライ人にはレアな物が良いと思うんですね。私はお酒が大好きなので、お酒を手土産にすることが多いんですね。

土屋:はい。

小崎さん:西多摩エリアにお酒が多いのですが、実は東多摩エリアに「豊島屋酒造」という「東村山市」で一番古い酒蔵があるんですね。そこの『屋守 (おくのかみ)』というお酒が、そのエリアじゃないと買えなくて。ネットでも買えなくはないんですが、あまり出回らないんですよ。

つる子:なるほど。

小崎さん:私だったらわざわざ買いに行って、<このエリアじゃないと買えないんです!>って言って、エライ人に渡します!

つる子:(笑)。

土屋:多摩の酒造メーカーだと、『澤乃井』とか・・・

小崎さん:『澤乃井』も大好きなんですが、けっこうメジャーなので。エライ人にはレアな物の方が、“あなたのために頑張って買いに行きました!”というのもあって、オススメです! また酒屋さんで買うというのが、地元に還元するという意味でも良いですよね!

土屋:多摩のケーブルテレビで一緒に番組をやりませんか(笑)。これはすごいよ!

多摩のオススメスポット:「白丸湖」のアクティビティ

土屋:多摩で遊びに行くならば、どんなスポットがオススメですか?

小崎さん:「多摩湖」があるじゃないですか。取水塔が撮影スポットなので撮影しに行きます。あとは、「白丸湖」。

土屋:「白丸湖」!?

小崎さん:「奥多摩町」に「白丸湖」があるんですけど、水の色がすごくエメラルドグリーンなんですよ! 「奥多摩湖」もあるんですけど、そこではアクティビティーが出来なくて。「白丸湖」はサップとか、カヌーとかができるんですよ。

土屋:(写真を見て)うわ! めっちゃエメラルドグリーン! 高知の四万十川かと思いましたよ。

小崎さん:すごくキレイなんですよ! 渡し、サップをやっていて。

土屋:小崎社長は酒好きでサップやってるというのは、けっこう多摩アクティブですね! 「タマソニ」というイベントをやりたいと思っているんですけど、オープニングの前座トークお願いしようかな!

小崎さん:やります!

土屋:<皆さん、元気ですかー!>って。会場のテンションがまだ上がってない時に・・・

小崎さん:温めます! そこがお酒があれば(笑)。

つる子:(笑)。

「多摩の温度を上げたい!」

土屋:改めて。多摩地域の魅力について、出版社の目線からいただきたいのですが。

小崎さん:なんかダメな子ほど可愛い、みたいな感覚が私の中で多摩エリアに対してありまして。程よさ、心地良さ、ちょうど良さという表現をみんなしがちなんですよ。真面目なこと言うと、危機感が足りない。

土屋:ああ。

小崎さん:23区が熱めのお湯だった場合、多摩エリアは“ぬるま湯”でずっと入っていられる“不感温泉”みたいな感じだと思うんです。でもそれって、ずっと入っていたら出られなくなっちゃうので、多少は温度を上げたりサウナに入ったり水風呂に入ったり、代謝を良くしないといけないと思うので。

つる子:はい。

小崎さん:ポテンシャルはあるのに、そのままで良いと思っているところが私はもったいないと感じていて。私はもっと、さらに熱い温度に上げたいんですよ。そこが、やりやすい部分でもあり、チャレンジしやすい余白も多摩エリアはあるので。新しいことをどんどんやる人を増やしたいです!

土屋:日本の音楽シーンに近いです!

つる子:(笑)。

土屋:日本で売れればなんとなく小銭は稼げるから。韓国は世界に出ないと生きていけないからといって、BTSみたいなのが生まれるんですよ。

小崎さん:そうですね!

土屋:そういう部分がたまには必要ということですよね!

小崎さん:韓国が23区だとするならば!

つる子:ちょっと落語界にも近いものが・・・(笑)。もっと外に出て温度を上げていかないと!

土屋:そのトップランナーにいるのが、つる子さんじゃないですか!

つる子:頑張らないと! 小崎社長の精神で!

小崎さん:現状維持は衰退ですから!

土屋:この番組は「タマソニ」というフェスをいずれやりたいんですよ。

小崎さん:その際は行かせてください!

土屋:行かせてくださいというか、小崎社長! フェスにはガイドブックが必要なんですよ! 

小崎さん:作りまーす! やるやる! 任せてください! 

土屋:よっしゃ、決まった! アーティストは後だ! 外堀から埋めていって「TM NETWORK」さんが出ざる得ない状況を作ろう! 

小崎さん:外堀を埋めて。

「多摩に骨を埋めます!」

土屋:お時間、あっという間です。最後に、「けやき出版」さんのお知らせを。

小崎さん:はい! 多摩エリアの仕事に特化した情報誌『BALL.』の最新号、10号目が5月15日に出ます。“家の仕事”をテーマにしていて、多摩に住んだらどんな暮らしが待っているのかとか、いろんなご自宅を取材させていただいて建築家の方にお話を伺っているので、移住促進・定住促進を狙いたい!というのが、あります!

つる子:すごい!

土屋:温度を上げてる! 

小崎さん:(笑)。

土屋:この『BALL.』という雑誌はどこで手に入るのですか?

小崎さん:多摩エリアの書店に置いていただくのと、アマゾンなどでももちろん買えますし、ご注文があれば全国にも置いているので。

土屋:ぜひ一度、手に取って頂きたいです。

小崎さん:ご覧くださいませ。

土屋:そして、「タマフェス」をやる際はOKを受けたというつもりで勝手に打診しますので! 

小崎さん:はい、やると決めたことはやります!

土屋:心配なのが、小崎社長が次のことを考えて社長を辞めたりしちゃうんじゃないかなと思って・・・

小崎さん:大丈夫です! 多摩に骨を埋めるので! いなくなりません!

つる子:かっこいい!

土屋:素敵な人と出会えました! 今週のゲストは、「株式会社けやき出版」代表取締役・小崎奈央子さんでした! ありがとうございました!

小崎さん:ありがとうございました!

(TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』より抜粋)

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