高校野球 侍ジャパンU―18候補に 武相高3年 吉崎創史主将
侍ジャパンU―18日本代表の候補選手42人中のひとりに選出された武相高校硬式野球部(仲手原)の吉崎創史さん(3年)が、4月上旬に大阪で行われたU―18チームの春季強化合宿に参加した。
神奈川県内からこの合宿に参加したのは、春のセンバツ(甲子園)で優勝した横浜高校の4選手と吉崎さんの5人だ。
1年の夏から正捕手としてチームを牽引し、現在キャプテンを任されている吉崎さん。今年3月末に豊田圭史監督に呼ばれ、U―18日本代表候補に選ばれたことを聞いた。「びっくりしたけど、素直に嬉しかった」と振り返る。
3日間の強化合宿。周りは甲子園に出ている猛者ばかり。「自分は無名」だが、積極的にコミュニケーションを取って回り、「どういう感覚でプレーしているか」などの野球観を聞けたと喜ぶ。「プレーもそうだけど、気持ちの部分でとても勉強になった」と吉崎さん。同じ県内からはライバル横浜高の選手たち。県の代表同士という安心感もありつつ、「負けないぞ」という気持ちで練習に臨んだという。
初日はフリーバッティングとシートノック。二日目に紅白戦。最終日はフリーバッティングとベースランニング計測を行った。吉崎さんは「みんな本当にすごかった。150Km/hの球を初めて受けた」と興奮気味に話す。改めて、強豪校で活躍する選手たちの「凄さ」を感じると共に、そんな中にいることが自信につながったという。紅白戦では盗塁を刺し、「良いアピールができた」と胸を張る。
次は8月後半に最終選考がある。吉崎さんは「絶対に選ばれたい。そのためにも夏の大会で結果を残したい」と力を込めて話した。吉崎さんを「もともと良い選手」と評する豊田監督は、「代表候補に挙がるだけでも素晴らしい。レベルの高いところで学んできてくれた。チームに活気を与え、とても価値があること」と話している。
現在開催中の県春季大会。武相高校は4月19日の4回戦で相洋高校に敗れ、ベスト16どまりとなった。「本番は夏」――。切り替えて最後の夏に臨む。