「政治家の素顔」ネット配信 地元企業の取組み、狙いは?
ホームページの製作やイベントの企画運営などを手掛けている地元企業「川崎コミュニケーションズ(有)」(伊藤博幸代表)が今春から開始した、市内の情報に特化したネット配信サービス。この中で、チャンネル開設と同時にスタートした番組「政治家の部屋」が、関係者や支援者らの注目を集めている。
地元選出議員や政治に携わる人の知られざる横顔や意外な一面などを紹介し、市民に対して「政治をより身近に」感じてもらおうという取り組み。その、狙いとは―。
「YouTube」で視聴可
同社が動画投稿サイト「YouTube」で新たに配信しているのは「かわさきCOMTVチャンネル」(二次元コード参照)。地元からの情報発信を担うべく川崎市内の施設・店舗や地域のイベント、自治会や町内会といった地域の各種団体などにスポットを当て、チャンネル内の番組で紹介する企画となっている。
政治議論は一切なし
とりわけ前衛的な企画が、チャンネルの目玉企画の一つとなる「政治家の部屋」という約20分間の番組。これは「川崎市では初の『政治バラエティ』」を掲げた内容で、川崎市にゆかりのある政治家をゲストとして招きながらも、政策や議員活動などに関する難しい議論を一切行わない構成が特徴。視聴者からの素朴な質問を投げかけながら知らざれる素顔や意外な一面を映し出そうとする試みが注目を集め、既に公開済みの配信動画の視聴回数も少しずつ伸びをみせているという。
「政治家への親近感を」
また、政党や会派等を問わず「川崎市にゆかりのある政治家」「政治家を引退し活躍する人」さらに「政治家を目指す人」であれば、広く門戸を開放。現在は市、県、国政を含め、出演の意向に応じて順次調整を行っているのだという。
伊藤代表は「これまでは選挙の時の街頭演説や広報紙などだけでしか政治家の事を知ることができなかった。今後は好きな食べ物や趣味、学生時代のエピソードといったプライベートにも踏み込む事で、地元の政治家に対して市民がより親近感を持ってもらうきっかけになれば」などと、思いを込めて話している。