「インターネット記念日(11月21日)」に観たい映画6選 “カオス”な現代を予見した電脳映像世界
インターネット全盛のいま、Web経由のビジネスやマーケティングだけでなく、ガスや水道と同じく基本インフラとなった感のあるSNSなどの交流・情報ツールは、もはや生活に欠かせないものとなった。
デジタルネイティブであるZ世代やミレニアル世代は当然ながら、X世代との狭間であるゼニアル世代もAIをはじめ日々進化する“電脳化の波”に乗り遅れないよう、液晶モニターのブルーライトに目を焼かれながら切磋琢磨している。
「ここWifi速いね」と君が言ったから……
そんなインターネットの繁栄に想いを馳せるのが、毎年11月21日に制定されている<インターネット記念日>。ネットの原型とされる「アーパネット(ARPANET)」の実験が56年前(1969年)の今日行われたことに由来する記念日だ。
しかも、実験当初はアルファベット数文字を送るのが限界だったというから、その進歩に驚かされる。ちなみに、ちょっと先んじてコンピューター通信が初めて行われた同年の10月29日は「インターネット誕生日」に制定されているらしい。
ということで(?)、インターネットをテーマにした映画やドラマを6作、厳選してご紹介。妄想全開のトンデモ描写や未来を先取りしたリアリティの妙、現在のカオスを予見したかのような作品まで、”より広義の意味での”電脳世界を描いた名作をぜひ配信で鑑賞しよう。
『デモン・シード』(1977年)
科学者のアレックスは人工知能の研究をしていた。完成させた驚異のコンピューター“プロテウス4”は次第に強さ、賢さを増してゆく。そして自己増殖を目的に、なんとアレックスの妻を監禁し妊娠させてしまう。やがて生まれてきたのは……。
『CYBER CITY OEDO 808』(1990年)
西暦2808年、高軌道刑務所で刑に服していたセンゴク、ゴーグル、ベンテンの3人が、減刑の約束のもと機動刑事となり電脳都市OEDOを舞台に次々と起こる奇怪な難事件の数々に立ち向かう。
『スニーカーズ』(1992年)
ハイテク機器を駆使して企業の警部システムの盲点を検証しているマーティンたちのもとに、NSA(国家安全保障局)の職員を名乗る男たちが現れる。過去のハッキング罪の抹消と莫大な報酬を支払うかわりに天才数学者ジャネックが開発した“黒い箱”を手に入れるよう要請されたマーティンたちはその箱を盗み出すが、それは世界中のどんなデータの暗号でも瞬時に解いてしまう暗号解読機だった……。
『ザ・インターネット』(1995年)
フリーの女性コンピューターアナリストであるアンジェラに、一枚のフロッピーディスクが送られてきた。そこには偶然発見された国家機密のデータが保存されていたが、送り主は飛行機事故で死亡。さらにはアンジェラも命とディスクを狙われることに……。
『serial experiments lain』(1998年)
ネット端末「NAVI」が普及する世界。中学生の岩倉玲音は、死んだはずの四方田千砂からのメールを受け取ったことをきっかけにNAVIへとのめりこんでいく。それ以来彼女は奇怪な事件に巻き込まれ……。物理世界と電脳世界、2つの世界の果てにあるものとは?
『アヴァロン』(2001年)
喪われた近未来。多くの若者を熱狂させていた仮想空間戦闘ゲーム「アヴァロン」。孤高の女戦士として一目置かれる存在のアッシュは、ある日、再会した昔のパーティーの仲間から「未帰還者」となったリーダーのことを聞かされ、「アヴァロン」に隠された幻の最終フィールドへ挑戦する決意を固める……。