最期まで笑顔を守る メディカルケアホーム四日市あさけ 2月1日開設
全国で医療対応型療養施設を展開する「フレアス」(東京都品川区)が2月1日、四日市市下さざらい町に医療対応型療養施設「メディカルケアホーム」を開設した。飯田尚哉施設長(37)は、「在宅医療を必要とする方は、残された時間が限られています。その方の笑顔を最期まで守ることが使命」と話す。
同社は2023年、四日市市で建物を含め、事業を引き継ぐ形で、医療対応型療養施設を初めて手掛けた。運営を通じ、相談などを受ける中で、在宅医療への地域のニーズを強く感じ、同様の施設の開設を計画。建物を新たに建設し、「メディカルケアホーム四日市あさけ」を開設した。
施設は24時間365日体制で、看護師、介護士が常駐。全38室あり、各部屋にはテレビ、ベッドなどが揃い、病院からの転院から入居もスムーズにできる。敷金や礼金などの一時金もなく、「低価格ホテルコストプラン」のように費用の負担を軽減している。飯田施設長は「医療依存度が高く、療養先を見つけることが難しいという方の要望に応えることが我々の施設だからこそできる」と熱く語る。がん末期、人工呼吸器や気管カニューレ、神経変性疾患などの人も積極的に受け入れ、かかりつけ医とケアマネジャーを継続できる。
オープン前、1月28日にはオープンニングレセプションが開かれた。同社の澤登拓代表取締役CEOも出席し、社として医療対応型療養施設を手掛けたのは四日市での施設開設が初めてで、「第1号が四日市、その後全国へ展開した。微力ながら力になりたい」などと話していた。また、四日市市の森智広市長も来場。「地域に根付いた施設になることを願っています」などと期待を込めていた。