県高校総体前特集 バレーボール男子 注目選手とライバルたち(1) 【大分県】
県高校総体の組み合わせが決まったバレーボールは、31日から3日間の熱戦が繰り広げられる。男子は大分南を軸に優勝が争われそうだ。今大会の注目選手を紹介するとともに、気になる選手を聞いた。
井手平夏和(いでひら・なお、大分南3年)
アウトサイドヒッター、189cm、65kg、大東中学校出身
キャプテンでエース。高校入って一気に身長が伸び、才能が開花した。全国高校選抜候補合宿では、大分県の選手としては久々の快挙となる最終の3次合宿まで進み、実力はもちろん、リーダーシップや人間性も高く評価された(最終結果は6月に発表予定)。レベルの高い選手にもまれたことで飛躍的に成長し、チームメートにもいい刺激を与えている。「最終合宿に参加したことで自分の理想像が明確になった。練習にストイックに打ち込む姿勢も学んだ。それを生かしたい」。県高校総体でもその力を存分に発揮するつもりだ。
気になる選手
佐藤亮介(別府鶴見丘3年)
中学時代に県中学選抜チームで一緒にプレーした。自分たちの代はすごく絆が強くて、今も一緒に焼肉に行くほど。亮介とはその中でも特に仲が良い。県選抜では自分はリベロで、亮介はミドル。今は同じポジションになった。仲がいい分、負けたくないという気持ちが強い。
山口蓮太(大分工業3年)
セッター、174cm、60kg、坂ノ市中学校出身
チームの中核を担うキャプテン。まだ成長途中だが、頭の回転が早く言語化が得意。ミーティングの際は監督の思いに自分の言葉をプラスして伝え、全員が同じ方向を向けるように導いている。試合では司令塔であるセッターとして活躍。この1年、チーム内でもトップクラスの練習量をこなし実力を伸ばした。昨年の県高校総体にもけがをした正セッターの代わりに出場しており、経験値も高い。県高校総体の目標は優勝。「いい時はもちろん、悪い時も自分が雰囲気を変えられるような存在になりたい」とキャプテンとしての強い自覚を胸に、大会に臨む。
気になる選手
中村海斗(大分南3年)
中学時代のチームメート。当時向こうはスパイカーだったが、今は同じポジションになった。自分にはない高さがあるし、ライバル校の選手として常に意識している。
永井来輝(らいき、鶴崎工業3年)
リベロ、165cm、55kg、大在中学校出身
1年の頃からリベロとして活躍。不安定な部分もあるが、要所でスーパーレシーブを見せるなど元々のポテンシャルは高い。キャプテン就任後は責任感も増し、コートの内外でメンバーを鼓舞するなど大きな成長を見せている。県高校総体へ向け、「オポジットの山木快斗がキーになる。1本を確実に返して攻撃に回り、勝利をつかみたい」と冷静に勝利への道筋を考えている。技術が足りない分は気持ちでカバーし、頂点を目指す覚悟だ。
気になる選手
姫野蓮史(れんし、大分南3年)
レシーブが安定しており、メンタルも強い。ボールの触り方や上げ方など見習う部分が多く、同じリベロとして目指すべき存在。
(甲斐理恵)