吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【真冬の野釣りでやらかした!?:第3回】
テーマは「真冬の野釣りでやらかした⁉」。前回の散々たる釣果に納得のいかない吉田は、舞台を群馬県館林市にある城沼のままリベンジ取材を敢行。ところが序盤で思わぬアクシデントが発生する!
リベンジに臨む
きらびやかなクリスマス期間が終了した12月26日(木)、再び吉田はガイドの高西氏とともに城沼の梅園前にいた。すると高梨氏が開口一番。
高梨氏
「実は昨日、対岸の舟着き場桟橋で尺半上が出ているんです。あれからさらに冷え込みがきつくなり、水温が下がって大型がようやく口を使い始めたみたいなんです。まあ、まだ現認したのは1枚だけですけどね」
前回取材をおこなったのは12月9日。あれから2週間以上が経過し、水温がさらに下がったことで小ベラの活性が下がって大型に出番が回ってきたということか。これはチャンスなのでは!
高梨氏
「そうなんです。なのでポイントも前回より対岸の桟橋に近い尾曳橋寄りを選んでみました。ただ前回のポイント(ここから30mほど下流)でも釣れてはいるんです。ただ型がどういう訳か小さいんですよ。こちらでよろしいですか?」
ポイントに詳しくない吉田と記者が、まさか同沼の主が推薦するポイントに異論を挟むつもりなど毛頭ない。言われるがままの穴に釣り台をセットし、準備に取りかかる。時刻は6時20分。
上流から順に高西氏→吉田→記者と並び竿は24→24→18尺を使用する。エサはブレンドこそ異なるが、全員が両グルテン。タチは75〜80cm。
吉田康雄
「よーし!頑張っちゃいますよ」
晴天無風のアンチ釣り日和のなか7時にエサ打ちを始める。しかし朝イチからウキが動くはずもなく、序盤は淡々とエサを打ち返すだけ。
朝練で状況一変
ところが8時を過ぎ県立館林高校所属のボート部男子の朝練が始まると状況が一変した。
ちょうど記者たちのポイント前はるか沖がUターンおよび待機場所になっており、水面が騒がしくなっていた。すると、なぜか記者の18尺だけにアタリがひん発するようになり、あれよあれよで尺2寸前後が4枚も釣れてしまった。
あくまで想像だが、物音にビックリした魚が岸近くに移動してきたのだろう。しかも24尺ラインの吉田や高西氏を跳び越えてしまった。ゆえに吉田や高西氏のウキは動かなかったのだろう。
吉田康雄
「マジですかー」
これを見てすかさず吉田も18尺に竿替え。ところがエサが効いていないのか、すぐにはアタリが出ず時間だけが過ぎる。
さらに30分が経過したころ、ついに吉田の竿を絞るも尾ビレのスレ。そしてこの魚を最後に18尺ではアタリが出ることはなかった。あれほど動いていた記者のウキも、同時刻からはほとんど動かない。高校生の朝練はまだ続いており、魚は岸近くに押されていると思うのだがアタらない。もしや、さらに岸近くだったのか。だとしても18尺以下の竿を持って来ていないのでやりようはないのだが……。
ところで24尺竿を続けていた高西氏だが、レガッタの恩恵はなかったのかウキはほとんど動かなかった。吉田も恩恵があったとは言いがたい状況。あったのは記者だけ。ここで一つの仮説を思いつく。
レガッタのUターン場所(浮きブイ)は、記者の目の前よりもやや下流。つまり記者がもっとも近く高西氏がもっとも離れていた。つまり騒音が届く距離感で、アタリが出る出ないが左右されたのではないだろうか。
いずれにしても今回の件はイレギュラー。11時前には高校生の朝練が終了したので、ここからが本番と言えるだろう。
次回も「真冬の野釣りでやらかした!?」です。
次回も「真冬の野釣りでやらかした!?」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年1月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。