厚さ4cm!絵本に出てくるようなもっちりホットケーキ【ばろっく】富山で50年愛される喫茶店
ホットケーキといえばおやつの定番。まるくて、やわらかくて、ふわっと甘い。
おうちで手軽に作ることもできますが、絵本に登場するような分厚くてまんまるな形のホットケーキを食べてみたい!と思ったことありませんか?
そんな人にオススメなのが富山市のまちなかにある喫茶店「ばろっく」。
50年以上愛されるオリジナルブレンドのコーヒーや、分厚いホットケーキが人気の店です。
富山市まちなかのほっと落ち着く喫茶店
店の場所は路面電車が走る道路から少し入ったところ。市内電車「西町」や「上本町」の電停から歩いて5分ほど、再開発が進むまちなかで古くからの街並みもまだ残る場所。
江戸時代から続く老舗「島川あめ店」の隣です。
1階は50年愛される喫茶店
店に入り、短い階段を下りた先に広がるのが喫茶店。創業は1972年です。
奥に長いカウンターはぴかぴかに磨かれていました。4~5人掛けのテーブル席が4つに、2人掛けのテーブル席も2つあります。店内はゆったりと落ち着いていて、外の喧騒が気にならない静かな雰囲気です。
提供するコーヒーは、オリジナルブレンド1種類のみ。
創業者で先代マスターの内山朝霞(ともか)さんが考えたブレンドで、創業当時から変わらない味だそう。娘の唐沢綾子さんが店を受け継いだ今も、先代と同じくサイフォンで丁寧に淹れています。
ほどよい酸味を感じる、でも酸っぱすぎない、さわやかな味わいが広がります。
2階は洋服と雑貨の店
2階は朝霞さんの妻・雅子さんが営むアパレル店。レディースファッションやバッグ、アクセサリー、雑貨などが並びます。日本国内のほか、ヨーロッパやアフリカなど世界中から仕入れた名品ばかりです。
喫茶店と洋服・雑貨店、2つあわせて「ばろっく」なんです。
ずっしり! 分厚い水飴のホットケーキ
そんな「ばろっく」の名物ともいえるのが、この分厚いホットケーキ。
厚さ4cmはあるでしょうか。まるで絵本に出てくる食べ物のような愛らしいフォルムです。
生地に絹ごし豆腐を加えているそうで、ナイフを入れるとずっしりとした感覚。口に運ぶともっちりとした弾力を感じます。
ホットケーキといえばメープルシロップやハチミツをイメージしますが、こちらは「島川あめ店」の水飴がたっぷりとかかっています。
生地は甘さ控えめですが、なめらかな水飴をたっぷりと絡ませると口の中いっぱいに甘みが広がります。
何を隠そう、実は雅子さんの実家こそ、島川あめ店。
江戸時代から伝わるやさしい味わいの水飴を、もっと知ってほしい、身近に感じてほしいという想いで喫茶店メニューに取り入れたんだとか。
砂糖を使っていないデンプンと麦芽の水飴はやさしい甘みがふわっと感じられますが、後を引くようなしつこさはありません。
ホットケーキに添えてあるあんこも、この水飴で炊いたものだそう。
抹茶のホットケーキにはアイスクリームとあんこがトッピングされています。
アイスに冷やされた水飴は固くなって、食感の違いも楽しいんです!
水飴、アイス、あんこ…好きに組み合わせながらもっちりホットケーキを味わえます。豆腐が入っているのもあって、食べ応えばっちり! おなかにたまるのでこれだけでも食事になるほどの大満足のボリューム感です。
おもち入りで大満足! おなかにたまる和風ドリア
フードメニューも充実していて、中でも人気なのが「ばろっくごはん」です。
こちらは20年以上愛されている定番メニュー。
小さな土鍋に入って見た目はドリアのようですが、あつあつのチーズの下にあるのは、ソースを使っていない和風の混ぜごはんです。
甘辛い味付けで、牛肉、トマトやピーマンなどの野菜、きのこが入っています。
和風のチャーハンのような、ピザのような、すき焼きのような、照り焼きのような…これは子供からお年寄りまで、絶対にみんなが好きな味です!
わずかにトロリとした食感はチーズだけではなく、なんと細かく刻んだお餅が入っているそう。見た目以上にしっかりとおなかにたまる大満足のランチです。
昭和の香りを残しつつ現代風のモダンさもある、懐かしくて落ち着く空間。
コーヒーや料理の味はもちろん、外の喧騒を忘れてゆったりと過ごす時間も「ばろっく」ならではの醍醐味です。
記事編集:nan-nan編集部
【ばろっく】
住所 富山県富山市古鍛冶町6-6
営業時間 9:00~17:00
定休日 水曜、第1木曜