大阪ベイエリアの貨物駅を観察しながら楽しめる!「鉄道貨物ファン流」な万博会場への歩き方
取材日:2025.3.28(特記以外)
Photo&text:福島鷺栖
4月13日より大阪・関西万博が開催となりました。レイル・ファンにとっても臨時ダイヤや増発列車など話題になっていますが、その中でもゆめ咲線(桜島線)を走るエキスポライナーは運行開始当初から話題になっていました。今回は、そんな万博で盛り上がりを見せているゆめ咲線に位置する安治川口駅をスタートに、おススメの万博ルートも併せてご紹介していきたいと思います。
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■大阪ベイエリアの物流拠点
エキスポライナーは通過してしまいますが、ゆめ咲線の一つ目の駅である安治川口駅にはJR西日本の旅客駅だけでなく貨物駅も併設されており、ホームに降り立つと目の前にはコンテナホームとヤードが広がっています。
ホームを降りるとEF210にHD300が連結されて駐機している様子が見られた。奥には荷役線が見える。
駅を降りて西九条方の踏切から見ると安治川口駅の構内を見ることができます。海側にはチキが留置されており、船で運ばれてくるレールをこの安治川口駅でチキに乗せ換えています。
安治川口駅構内を見渡す。奥に当駅発着のスーパーレールカーゴが見える。
■貨物駅の奥にはなにかある?
安治川口駅の海側は岸壁となっており、北側の道路から観察する形になります。コンテナホームにはさまざまコンテナが集積されており、タンクコンテナも見ることができます。道伝いにユニバーサルシティ駅の南側まで来ると、ホテルの裏側の公園から貨物駅の奥を見ることが出来るスポットに到着します。ここが今回の一番の見どころです。
既に本線上から撤退したワム38000などが留置された専用側線を見ることが出来る。
ここは関西化成品輸送という化学製品を取り扱う会社で構内に専用の貯蔵施設も備えています。この側線は取り扱いを行う際のもので、荷役設備と思われるものもあります。また、この社名を聞いてピンときた方も多いと思いますが、かつてはこの会社所有のタキ5450やタキ7750といった化成品タキも存在していました。また、現在もISOタンクコンテナを所有しています。
タンク車も留置されていた。形状からして化成品の輸送に使用していたと思われる。
■貨物ウォッチングを楽しんだ後は万博会場へ!
貨物ウォッチングは、ここまでですが、ここから万博までの筆者おすすめルートをご紹介したいと思います。ユニバーサルシティから桜島まで電車または徒歩で向かい、そこから10分ほど歩くと無料の大阪市営の渡船に乗船することができます。
桜島からシャトルバスに乗ることも出来るが、渡船で天保山まで渡ることも出来る。
渡船に揺られて天保山まで来れば、OsakaMetro中央線の大阪港駅から夢洲駅に向かうことが可能です。また、大阪港の付近にはかつて大阪臨港線で使用されていた赤レンガ倉庫も残されていますので、観光するにはこちらもおすすめです。大阪臨港線についてはまた別の機会に紹介したいと思います。
万博へ向かう際の一つのルートとしてぜひご参考いただけると嬉しい限りです。