【住宅ローンの現実】45歳、世帯年収800万。ローン4,000万は高すぎますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細から年収を大公開。今回は、住宅ローンのお悩みにフォーカスを当て、借入可能額や毎月の返済額の目安、家計の改善点についてファイナンシャルプランナーが解説します。【45歳 専業主婦】
【住宅ローン】45歳、専業主婦の場合
プロフィール
45歳、女性
専業主婦
▼現状
世帯年収:800万円
住宅ローン:4,000万円
家族構成:夫(45歳、会社員)、子(17歳、15歳)
地方在住
【相談内容】世帯年収800万円×住宅ローン4,000万円は妥当?
「世帯年収に対して住宅ローン借入額4,000万円は高すぎますか?今のままでは子どもの学費が心配です。月の食費が5人で16万かかっているので、節約したいと考えています」
世帯年収800万円の住宅ローンをシミュレーション
まずは、年収に対して何倍の借入かを見てみましょう。
住宅金融公庫「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者の平均借入額は年収の6.7倍*。
世帯年収800万円の相談者さんの借入額は4,000万円で、年収の5倍です。
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
*……参考:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査」(p.18)
毎月の住宅ローン返済額は少なめの水準
相談者さんの現在のローン返済額は、毎月12万円とのこと。
居住費の目安は収入の25%以内なので、年収800万の場合は毎月約16.7万円。
相談者さんの家計における居住費の割合はとても理想的ですね。
毎月16万円の食費を見直す!家計にやさしい食卓の工夫
食べ盛りのお子さんが2人いらっしゃるとのことで、食費がかさむのは自然なことです。
ただ、毎月16万円の食費はかなり高めの水準。
無理なく満足感を保ちながら節約する工夫を取り入れることが大切です。
主食をたっぷり用意して満腹感アップ
ご飯や麺類などの主食を多めに食卓に取り入れることで、自然とおかずの量を抑えつつ満足感を得られます。
お米をまとめて炊いて冷凍保存すると、外食や中食(お弁当・お惣菜)の頻度が減り、節約効果が大きくなりますよ。
安価な食材で「かさ増し」レシピを活用
鶏むね肉やひき肉は安価でボリュームがあり、食べ盛りの子にもぴったりです。
「鶏むね肉ともやしの炒め物」「豆腐入りハンバーグ」など、安価な豆腐やもやし、きのこなどを使ってかさ増しできるメニューなら、量を減らさずに食費を抑えられますよ。
成長期は「栄養を意識した節約」で
安い食品だけで済ませようとすると、栄養が偏りがち。
節約しつつ栄養もとれるレシピを本やYouTube(ユーチューブ)などで情報収集するのもおすすめです。
まとめ
・相談者さんの住宅ローン借入額の負担は年収の5倍で、平均よりも軽め。
・毎月の返済額は理想的な金額。
・食べ盛りのお子さんのいる家庭で食費を減らすためには、「主食で満足感を上げる」「安価な食材でかさ増しする」工夫を。節約しつつ栄養も意識して。
※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。