ジョージ・ルーカスが『ウィキッド』絶賛、ショッピングモールで鑑賞後そのまま監督に電話「どれだけ大変だったことか」
『スター・ウォーズ』生みの親ジョージ・ルーカスが、人気ミュージカルの実写映画『ウィキッド ふたりの魔女』を大絶賛したようだ。『ウィキッド』監督のジョン・M・チュウはルーカスから直々の電話を受け取り、賛辞の言葉を伝えられたという。
『ウィキッド』は『オズの魔法使い』裏話として世界中で熱狂的なファンを持つブロードウェイ・ミュージカルの実写映画で、アリアナ・グランデが“善い魔女”グリンダを、シンシア・エリヴォが“悪い魔女”エルファバを熱演。ミュージカル版同様の色とりどりの楽曲と、映画版に巧みに翻案された美術や演出の技巧が光る一作で、米公開時には記録的なヒットとなった。
アメリカの朝の情報番組に登場したチュウ監督は、これまでルーカスとは面識がなかったものの、先日突然電話を受け取ったという。
何でもルーカスは、『ウィキッド』を鑑賞したショッピングモールから、そのまま興奮して電話をかけてきてくれたという。FaceTimeに切り替えると、ルーカスは「私も映画を作ってるんです」と発言したそうだ。世界で最も有名な映画人の一人であるルーカスの、なんたる謙虚なことか。
チュウが「そうですよね」と答えると、ルーカスは「この映画のあらゆる要素を見させていただきました。全てやり遂げることが、どれほど大変だったか、私にはわかります」と伝えたという。
この電撃コールを受けてチュウは「クリエイティブ・リーダーである方が実際に連絡をしてくださるなんて、すごく素敵なことです。こんなことがあるなんて」と感激を語り、ルーカスについて「とても親切だった」と表現した。
現時点までに『ウィキッド』は全世界5億7,297万ドルの興収記録を突破。米国内興収としては、2024年公開作の中でも3位の大ヒットを記録。ルーカスが感激したように、細やかなディティールが世界中のファンを魅了している。
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『ウィキッド』では、緑の肌と共に生まれたエルファバが、自らの持つ魔力に目覚め、翻弄されながら、巨大な世界への冒険へと誘われていく。親友だったはずのグリンダとは闇と光によって引き裂かれる悲劇に呑まれ、こうした展開を『スター・ウォーズ』と重ねることも不可能ではない。『オズの魔法使い』で単に“悪い魔女”として描かれたエルファバの劇的な過去を描く『ウィキッド』は、ダース・ベイダーの原初の印象に対する若きアナキン・スカイウォーカーの物語のようでもある。
それにしてもジョージ・ルーカス、一般客に混じってショッピングモールで映画を観ているというのが、何とも彼らしい。鑑賞した足でそのままチュウ監督に電話をしたというから、映画制作者の立場から『ウィキッド』の出来の良さに感激したのであろう。
前編作『ウィキッド ふたりの魔女』は2025年3月7日より日本公開。
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