ワタナベマキさんの“名品”ごちそうレシピ「グラタン・ドフィノア」【きょうの料理ビギナーズ12月号より】
人気の料理研究家が年末年始に必ずつくる「ごちそう」は……?
きょうの料理ビギナーズ12月号の特集は、百戦錬磨の料理研究家たちが、家族に、ゲストに、繰り返しふるまってきた「名品」レシピ。
簡単なのに豪華に見えて、ひと味違うおいしさに感動!
何度でもつくりたくなる&食べたくなる魅力がいっぱいです。
本記事では、ワタナベマキさんの名品ごちそうレシピより、「グラタン・ドフィノア」をご紹介します。
グラタン・ドフィノア
本場・フランスでは肉や魚の付け合わせ料理なのだというけれど、どうです! 立派なごちそうでしょう?
ホワイトソースをつくらなくても、じゃがいもと生クリームのとろみでクリーミーなグラタンになります。
最初からオーブンで加熱する方法もありますが、一度煮てから焼くほうがゲストをお待たせする時間を短縮できるんです。
材料(4人分)
じゃがいも(メークイン)… 4コ(500~600g)
にんにく … 1/2かけ
A (牛乳 … カップ1
生クリーム … カップ1
白ワイン … 80㎖
塩 … 小さじ1/2)
ナツメグ(パウダー)… 少々
ピザ用チーズ … 50g
パルメザンチーズ(すりおろす/または粉チーズ)… 20g
◎バター/黒こしょう(粗びき)
[1人分380kcal 調理時間40分]
1じゃがいもを煮る
じゃがいもは5mm厚さの薄切りにし(写真a)、フライパンに広げ入れる。Aを加えて中火でひと煮立ちさせ(写真b)、弱めの中火にし、ふたをして10分間ほど煮る。ふたを取り、バター20gを加えて混ぜ、火を止める。
2オーブンで焼く(手順2~3)
オーブンを220℃に温める。耐熱皿の内側全体に、にんにくの断面をこすりつけ(写真c)、1を入れる。ナツメグをふり(写真d)、ピザ用チーズとパルメザンチーズを散らす。
3 220℃のオーブンで12~15分間、表面にしっかり焼き目がつくまで焼き、黒こしょう適量をふる。
写真a:じゃがいもは、くずれにくいメークインを薄めに切ります。水にはさらしません。
写真b:このくらい煮立ってきたら吹きこぼれないように火を弱めて、ふたをします。
写真c:にんにくの断面を耐熱皿にこすりつけると、強すぎず効果的な「隠し風味」に。
写真d:ナツメグの香りは乳製品と相性抜群。ここではひきたてを使いました。
教えてくれた人
ワタナベマキ
料理研究家。旬の素材を生かしたシンプルなレシピが人気。ごちそうも日々のごはんも素朴でつくりやすいのに、おしゃれなエッセンスがキラリ。
NHK『きょうの料理ビギナーズ』2025年12月号より
撮影・竹内章雄/スタイリング・肱岡香子/取材&文・奈良結子
テキスト企画「おなかにやさしい いたわりレシピ」では、韓国出身の料理研究家キム・ナレさんに、疲れたり体調がすぐれないときでもおいしく食べられる料理を教わります。