“出かけたくなる夜に”【BIGMAMA(ビッグママ)】「街が支えてくれた25年」暗がりに灯る温かい場所。「ありがとう」の声が聞こえる、家庭料理とお酒と音楽が楽しめるお店
カランっ♪ と扉の音に振り向き、「いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれるオーナーの北川和子さんこと和(かず)さんは、1999年3月に北栄3丁目のくねくねした通りに「BIGMAMA(ビッグママ)」をオープン。今年はなんと25周年という記念すべきイヤー! 夕焼けを背に街に灯りがポツポツと灯る頃、お店にはお客さんが集まり始めます。和さんの手料理を頂きながらおしゃべりを楽しむ笑顔、常連さんの賑わう声に溢れ、弟の北川雄一郎さん(愛称ゆうちゃん)がセレクトするHIPHOPに耳を傾けたり身を委ねたり…。バーでもなくダイニングバーという言葉もどこかハマらない、「和さんとゆうちゃんの好きなモノ、そして愛がたくさん詰まった場所」、それが「BIGMAMA」です。
「3年続けられたらすごい事! なのに、25年もお店を続けられているのは、街の方々が気にかけてくださるからだと思います」と話す和さん。「オープン当時、大人の行きつけはあるのに若い人たちの行きつけの場所がなくて…特別な場所ではなく日常の中にある場所を作りたいな~と考えていたんです」。小料理屋さんを営んでいたお母さんの影響もあり、常々「お店のこと」を考えていたけれど、なかなか踏み出せずにいた和さん。そんな姿を見たご両親が背中を押してくれて、お店をオープンされたそうです。「振り返るとこの25 年間、本当に色んなことがありました。人との出会いという嬉しいことも、東日本大震災やコロナ禍という大変な時期も…」。コロナ禍では営業出来ない日々も続きましたが、営業再開できた時のためにと分煙スペースを設けもらったり、それまで細々と行っていた土いじりを「ママファーム」と名付け、自宅の庭で本格的に野菜を作り始めたりと、物事をポジティブに捉えて乗り越えていった和さん。そんな和さんのスタイルは多くの方から支持され、今でも共感され続けています。和さんの前向きな性格と、25年経った今でもダンスレッスン後にお店を手伝ってくれるゆうちゃんのサポート、ストリートダンス仲間の応援、そして「和子、大丈夫か? 和子、元気でやっているか?」と地域の方々から寄せられる沢山の温かい言葉が、25年という月日を支えてきました。
時代が変わればお客さんのライフスタイルも変化し、行きつけだった場所がそうでなくなることもあります。それでも「BIGMAMA」に「人」が集まり続けるのは、いくつになっても、誰と行っても「ただいまっ!」と言いたくなる雰囲気と、和さんの大きな心と変わらぬ笑顔が迎えてくれるから。そして人との繋がりを大事にしてくれるからこそ、誰かを連れていきたい、互いの世界を話し合いたい…そんな場所でもあります。仕事や子育てが一段落したら、ふらっと息抜きに、新たな出会いを楽しみに…足を運んでみませんか。
BIGMAMA(ビッグママ)
浦安市北栄3-5-11
電話:047-350-8005
営業時間:18:00~翌3:00(日曜日はサンデーママランチ12:00~15:00、15:00~通常営業24:00迄)
火曜定休
Instagram:@bigmamakazuko
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2024年9-10月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。