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「健康でなければならない」というプレッシャーがかえって健康に悪影響を及ぼしている⁉️ 世界の最新ウェルビーイング事情

アットエス

カナダ・バンクーバー発のアスレティックウェアブランド​​lululemon(ルルレモン)が「グローバル・ウェルビーイング・レポート」2024年版を発表しました。

私の住んでいるカリフォルニアでは、女性でルルレモンの服を持っていない人はいないのでは?というくらい大人気のブランドです!日本にも進出、静岡県は御殿場プレミアムアウトレットにお店がありますよ〜。

同レポートの中に「ウェルビーイング・バーンアウト(ウェルビーイングに対する燃え尽き症候群)」という気になる言葉が。ウェルビーイングが注目されている中、果たしてウェルビーイング・バーンアウトとは?

lululemonアジア太平洋地域シニアバイスプレジデントのガレス・ポープさん にお話を聞きました(本インタビューはメールを介して行いました)。

左からガレス・ポープ(アジア太平洋担当シニアバイスプレジデント)、lululemonのアンバサダーであるアモッティ、リア・シモンズ、
パク・ソジュン、ネイサン・チャン(アジア太平洋地域のブランド&コミュニティ担当バイスプレジデント)
 

萩原:lululemonについて教えてください。

ガレスさん:lululemonは、カナダ・バンクーバーで1998年に創業したアスレティックウェアブランド。日本では2017年にGINZASIXストアがオープンし、六本木、原宿、新宿、青山、麻布台、大阪・梅田、大丸心斎橋、御堂筋、御殿場にあります。

萩原:ウェルビーイングリポート、ウェルビーイングという言葉について教えてください。

ガレスさん:lululemonではウェルビーイングをフィジカル、メンタル、ソーシャルが満たされた状態と定義しています。身体的に健康と生活の質が保たれていたり、精神的な充足、 他人とつながりや自身のコミュニティへの貢献に満足している状態を“ウェルビーイングな状態”と言っています。

萩原:今年で4回目の発表と聞きました。ウェルビーイングという言葉を聞くことが多くなってきていますが、調査結果から変化は感じられますか?

ガレスさん:ウェルビーイングを最優先と考えている人たちの割合が年々増えています。2023年から7%増加しました。どの年代でもウェルビーイングな状態でいたいという意識が高まっているといえます。

一方で今回のリポートで注目したのが、60%は意識の高まりによってストレスを感じたり、極度にやる気を喪失したりしていることです。

萩原:「ウェルビーイング・バーンアウト」ですね。詳しく教えてください。

ガレスさん:ウェルビーイング・バーンアウト、日本語に訳すと「ウェルビーイング燃え尽き症候群」。ウェルビーイングを追求するあまり、かえって健康を感じられない…という悪循環が発生している状態をいいます。これは、自分をよく見せようとする社会的期待が大きすぎるのが原因と位置付けています。

特にZ世代は他の年齢層よりも多くの人々が孤独を感じていたり、日本人はストレスと不安が依然として高く、女性は精神的なウェルビーイングの低下と社会的プレッシャーの増大を感じているといった調査結果も出ています。こういったこともウェルビーイング・バーンアウトに繋がっていきます。また、ウェルビーイングを向上させるべきだという社会的な風潮が強くなっていることにプレッシャーを感じているという結果も出ています。
 

 

萩原:ウェルビーイングな状態でいようと思っているのに、思うがゆえにウェルビーイングでなくなってしまう。防ぐ方法はないのでしょうか?

ガレスさん:はい、データから3つの解決策が提示されています。1つ目はソーシャルメディアから離れ、瞑想すること。2つ目は自分が気持ちが良いと感じることを行う、自然の中で過ごす、少し体を動かすこと。そして3つ目が誰かと行動することです。特に3つ目に関しては、運動を他人と交流する機会にしている人はウェルビーイングが23%高いと報告されています。

仲間と一緒に体を動かすことが総合的なウェルビーイングに良い影響を与えることを示しています。ウェルビーイング・バーンアウトを経験している人の90%がその一因は孤独であると回答していることからも、仲間と一緒に運動するというシンプルな行動によって、個々人がコミュニティとのつながりをより強く感じることでウェルビーイングな状態にいい影響を与えることができます。

萩原:それは心強い調査結果ですね!

ガレスさん:はい、地域のコミュニティの重要性を強く感じました。弊社の創業は昼はデザインスタジオ、夜はヨガスタジオの展開からスタートしており、単にスポーツウェアを売る店だけでなく、地元のコミュニティが集まり、健康的な生活やマインドフルネスについて語り、可能性に満ちた人生を生きるハブとして存在してきました。

萩原:創業の精神がまさにウェルビーイングにつながっていますね。

ガレスさん:ありがとうございます。日本においても、各ストア内でゲストの方に向けてアンバサダーによるヨガやランニングイベントを開催して、皆様のウェルビーイングライフをサポートしたいと考えています。

御殿場プレミアムアウトレットストアでもモール従業員向けヨガなどを定期的に開催し、ゲストだけでなく、働く方のウェルビーイングもサポートしながら地元の皆様と繋がり、盛り上げていきたいです。

lululemonのアンバサダーのリードのよる大規模なワークアウトセッションがソウルで開催された
 

萩原:貴重なリポート、お答えいただきありがとうございました。読者のみなさんも是非チェックしてみてください!

執筆者:萩原諒
2008年に静岡新聞社・静岡放送入社。広告営業に沼津、東京、静岡で従事。2018年より経営企画部。2022年よりハワイ報知出向。2024年よりジャーナリストとして活動。カリフォルニア州クパチーノ在住。日本証券アナリスト検定会員補。

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