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【キシャメシ】記者の2025イチオシ定食がこちら、「スラブ焼 すみよし」(長岡市)のカルビ定食

にいがた経済新聞

これ、まったく上げ底なし。上等な牛カルビをこのボリュームで

長岡市来迎寺の「スラブ焼 すみよし」。この店を知らなかったことが恥ずかしい

読者は「スラブ焼 すみよし」をご存じか。キシャメシを3年近くやってきた記者だが、恥ずかしながら初見だった。長岡、しかも旧越路町界隈ではもう知らぬ人なしの有名店、昼時にいけば順番待ち必至。ずいぶんいろいろ食べ歩いたつもりだが、まだまだ知らない店があるなー、と感心する。

「スラブ焼」という唐突なワードが、いかにも「おなじみ」な感じで使われているのが良い

まず「スラブ焼」って何よ、という話だが、これは溶岩石(スラブ)の上で焼かれる焼き肉らしい。溶岩石の上で焼くと、遠赤外線効果で肉の表面だけでなく中にも均等に火が通るため旨味が閉じ込められ、ふっくらジューシーに仕上がるのだという。そのうえ、溶岩石にはぷつぷつと無数の穴が開いているため、余分な脂を吸収してくれるのだそう。

精肉店と同じ建物に。こちらがルーツらしい

旧越路町で取材が決まり「よし、すみよしに行こう」となった。前日からネットですみよしの情報収集。なるほど、1番人気の看板メニューはカルビ定食(950円)。1,000円を切るのだな、今時。

で、当日は同行者と一緒に11時30分のオープンに合わせて訪店。「スラブ焼き すみよし」はなんと、精肉店と同居している。もともとは精肉店だったらしい。新鮮な肉料理をリーズナブルに提供できるのは、このバックボーンがあるからか。

昭和の割烹料理店的な店の設え。ホールには小上がり席が2卓とカウンターだが、奥には宴会対応できる座敷も。

店の奥には宴会対応の座敷席が

席に座るや否や「カルビ定食」を注文。メニューは多岐にわたり、いずれもリーズナブルな価格設定だ。令和7年の今、ランチの外食では1,000円で収まりきらないことがしばしば。なんとありがたい店なのか。他の献立にも目移りしそうになるが、とはいえ今日は初訪店。カルビ定食一択。

ややあって着膳。え?大盛にしていないのに、この盛りの良さなの。一瞬「下にキャベツとか敷いてあるのかな」と考えたが、まったくそんなことはなく、純粋に牛肉の山が佇んでいる。「こんなにたくさん食べられるかな」という懸念など、こんがり香ばしく焼きあがった牛肉の芳香で、とっくに吹き飛んでいる。

カルビ定食(税込950円)。50円でご飯大盛にできるので、次回は必須

さっそく肉を箸でとって白飯の上にワンバンさせ、パク。

あ、優勝ですわ、これ。何という美味さ。

まず肉質。薄切りカルビだが、下の上でとろける美味さ。柔らかさ、脂の甘み、そしてスラブ焼きならではなのか、この香ばしさ。タレの味も、この醬油ベースの甘辛が、最も肉の旨さを引き出す(と記者は思う)。ビールでもなく、レモンサワーでもなく、白飯に一番合う。初手から記者のハートをわしづかみである。さらに、肉のスライス加減も微妙にばらつきがあり、ちょっと厚いのも混じっていたりするから適度に食感のアクセントがついて全く飽きない。

これ、まったく上げ底なし。極上の牛カルビをこのボリュームで

メシ、どんどん進む。

肉の山が半分を過ぎた頃、既に茶碗の白飯は風前の灯に。決してしょっぱい味付けではない。白飯とカルビ焼きを一緒にほお張る快感と愉悦が、恐ろしいまでの中毒性を帯びる。本当に丁度よい味付けなんだよな、これ。これは途中からキャベ千で食べることになるな。そして肉汁とタレが染みたキャベツが、これまた御馳走過ぎて、まじヤベっす。

箸で持ち上げ、白飯にワンバンさせてパク

美味さに陶然となりながらふとお膳を見渡す。すっかり忘れていたが、焼き鮭とポテサラも。ああ、君たちまだいたんだね。ごめんね何もお構いできなくて、まあゆっくりしていけば良いさ。普段は割と主役に近いポジションにいるお友達だが、ここに入っちゃうと、申し訳ないけど埋没するわー。

焼鮭がかわいそうになるほど肉の威力が圧倒的過ぎる

これで950円ってあり得ないコスパだな、と思ったら食後にコーヒーまで付いた

もちろん完食でフィニッシュ。それにしてもどこまで驚かされるのか、すみよし。食後にコーヒーも出てきた。税込950円でこのボリューム、この美味さ、このサービスの良さ。

マジで新潟市近郊に進出してくれないかな、すみよし。もしそんなクラファンが立ち上がったら、ちょっとまとまった額で支援したいと決意する記者であった。

【スラブ焼 すみよし】

長岡市来迎寺3605

営業時間 (水木金)11:30~13:30、17:00~21:00 (土日)17;00~21:00

定休日 月、火

<グーグルマップより>

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