こどもの国 皆の思い背負って60年 先ごろ節目 町田市に隣接
広大な自然とバラエティ豊かな遊具や遊び場が設置され、町田市に隣接するテーマパーク「こどもの国」(横浜市)が5月5日、開園60周年を迎えた。1965年の開園以来、多くの人に愛されてきた同園。来場者数はのべおよそ5000万人にのぼるといい、「家族でよく遊びに行っている」と話す町田市民も少なくない。
開園のきっかけは1959年、皇太子殿下(現上皇陛下)の結婚。皇太子妃殿下(現上皇后陛下)の美智子さまは皇室にとって初の民間出身の皇太子妃だったこともあり、全国からお祝い金が寄せられた。それらを基金に、両殿下の「子どもたちのための施設を」という思いを受けて作られたのが同園だった。国費をはじめ多くの民間企業や団体・個人の協力で整備され、「当時の人々の思いが詰まった施設」と同園の秋保尚志園長=人物風土記で紹介=は語る。
当初は、次世代を担う子どもの健全育成のための施設として作られた同園だが、現在では「赤ちゃんからシニアまで、多様な方々の『居場所』として運営している」と秋保園長。「手軽に外遊びや自然体験ができるだけでなく、景色を眺めてゆっくりするなど楽しみ方は人それぞれ。みなさまの憩いの場として、より一層発展していければ」と今後の展望を語る。そして、「長年愛していただき、感謝しかない。多くの方の思いがこもった『こどもの国』をこれからもより良いものにしていきます。みなさま、遊びに来てください」と話している。
同園で行われるイベントの詳細はHPで発信中。問い合わせは【電話】045・961・2111へ。