保護司・金子和枝さん 法務大臣表彰を報告 区役所を訪問
中原区保護司会の金子和枝さん(75)が1月29日、中原区役所を訪れ、板橋茂夫区長に法務大臣表彰の受彰を報告した。
金子さんは、2005年12月に保護司に。以降、中原区保護司会理事や会計などを歴任。現在は同会監事、中原区更生保護女性会副会長、川崎市更生保護女性連絡協議会理事を務め、長年の功績が認められ、昨年11月に法務大臣表彰を受彰した。
板橋区長は「19年間、ありがとうございます。受彰おめでとうございます」と祝辞を述べた。金子さんは「身に余る光栄。仲間のおかげで続けてくることができた」と受彰の思いを語り、仲間に感謝した。
対象者の母親役
犯罪や非行を犯した人の立ち直りを地域で支える保護司。地元の先輩から誘われたという金子さん。家族に相談し、その重責から断ったが、「その人のお母さんだと思って話を聞いてあげれば大丈夫」と言われ、「1期だけ」と引き受けた。
区役所隣にある更生保護サポートセンターなどで対象者と面談し、社会復帰などを支えてきた。担当した男性が仕事に就き、数年後に道端で会った際に、手を振ってあいさつしてくれて「やってよかった」と感じた。「対象者と話すことで勉強になり、励みになる」とやりがいを語る。
中原中の地域教育会議事務局長や小杉陣屋2丁目子ども会でドッヂボールのコーチ、中原区子ども会連合会地区役員を務めるなど、地域活動はライフワーク。今年9月の保護司の定年まで「体が動くうちは、後輩たちが気持ちよく取り組んでいけるように力になりたい」と意欲を見せた。