店主の趣味が詰まった空間を珈琲とともに味わう『喫茶拓杜』 神戸市
湊川公園駅から北へ約5分歩いたところ東山商店街の中にある、昨年11月にオープンしたばかりの『喫茶拓杜』（神戸市兵庫区）を取材してきました。
映画のチラシやポスターがセンス良く貼られており、外観を見ただけで店主が「映画好き」であることが伺えました。
店内には映画のチラシが貼られたテーブルや手作りのベンチ椅子、思わず手に取りたくなる懐かしい映画のパンフレットや雑誌が並んでいます。メニューを見る前にまず、流れる映画のBGMを聴きながら店内をウロウロしてしまいました。
お冷を入れるヴィンテージのグラスからも店主の感性が伝わってきます。取材をする前に映画の話で盛り上がってしまいました。
「昔イタリアへ留学していた頃、エスプレッソを飲んであまりの美味しさに感動し、日本に戻ってからもエスプレッソにハマってしまった」と語る店主の石川さん。
でもエスプレッソの機械は高いので、ドリッパーを買って色々な淹れ方で飲み比べを家でしているうちに、ハンドドリップの方が幅広く奥が深いなと思い、20種類のドリッパーを試しその中で一番良かったドリッパーを同店で使っているそうです。
メニューは全て500円で提供されています。珈琲が苦手な方でも過ごせるように、この他「ホットレモネード」と「カフェラテ」もあります。
浅煎りの「エチオピア ウォッシュド」は紅茶のような香りを楽しむことができるので、珈琲が飲めなかった人にもおすすめの珈琲だそうです。花のような香りとフルーティーな味わいと甘さなので、ブラックで飲めます。石川さんはそれぞれの香りや口当たりを楽しむために、珈琲の種類によってカップを変えているそうです。
珈琲と一緒に「レアチーズケーキ」もいただきました。自家製の「レアチーズケーキ」はレモンの爽やかな酸味とクリームチーズはコクがありなめらかな味わいです。このチーズケーキをベースにこれからメニューを増やしていくそうです。
ゆっくり時間が過ごせるように映画関連の書籍もあり、この後同店近くのミニシアターへ行きたくなる気分にさせてくれます。また昔映画を見て自分の中にだけあった思いが、石川さんと話をしていて「そういう見方もあったんだ、こんなふうに感じたんだ」と、また映画を振り返ることができた時間でした。
そんな色んなお話をしてくださる石川さんは「お店に来る目的関係なくこのお店居心地良いなと思ってくれるようなお店にしたい。ここの珈琲美味しいなと言ってもらえるのが一番嬉しいです」と語ります。同店の大きい窓から「あの映画見ました？」とぜひ石川さんに声をかけてみてください。
場所
喫茶拓杜
（神戸市兵庫区荒田町1丁目22-1 ワコーレシティKobe湊川公園 1階 6号室）
営業時間
10:00〜18:00
定休日
水曜日
駐車場
無