日帰りで行く 群馬近隣の魅力再発見の旅「足利市」栃木県足利市
タウンぐんまが“日帰り旅行”を提案するコーナー。
今回は群馬のお隣、栃木県足利市へショートトリップ。
まちなかエリアと、イルミネーションで知られるあしかがフラワーパークを訪ねた。
滞在時間も併記したので、旅の参考にどうぞ。
【取材協力】足利市 観光まちづくり課、足利市観光協会
栃木県 足利市
古くからの歴史と文化が残る栃木県足利市をご案内。
日本最古の学校と言われる「史跡足利学校」や寺社仏閣が多く立ち並ぶスポットだ。
足利氏始まりの地の二大史跡
鑁阿寺と足利学校
室町幕府の初代征夷大将軍・足利尊氏らで知られる足利氏始まりの地、足利市。
尊氏の六代前、二代義兼の時代の居館に大日如来を祀(まつ)ったのが始まりとされる「鑁阿寺(ばんなじ)」や、室町時代中期の文献にその名が見られる足利学校などが残り、長い歴史を感じ取れる。
まずは石畳のまちなかエリアを歩いてみよう。
鎌倉時代の1196年(建久7年)に建立された鑁阿寺は、本堂が国宝に、寺域は「足利氏宅跡」として国史跡に指定されている古刹(こさつ)。
大みそかの23時30分からは除夜の鐘突き、新年を迎えると初護摩が行われる。
また、節分の2月2日17時からは鎧武者行列が実施される。
こちらは参加者を募集中だ(有料、2025年1月10日締め切り)。
鑁阿寺の南東に立つ足利学校は、16世紀に日本を訪れた宣教師フランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして最も有名な坂東の学院」と世界に伝えた施設。
「論語」の素読アニメ映像や、さまざまな展示で当時の日本の学びを知ることができる。
“学問の聖地”として、試験の成功を願う若者たちが多く訪れている。
足利市観光協会
【【問い合わせ】0284-43-3000
【足利市観光協会公式サイト】https://www.ashikaga-kankou.jp/
鑁阿寺
【住所】足利市家富町2220
【営業時間】境内の参拝自由
※除夜の鐘突きの参加は初護摩への申し込みなど条件あり。鎧武者行列の問い合わせは立春会事務局(0284-21-1354)へ。
足利学校
【住所】足利市昌平町2338
【営業時間】9:00~16:30(10月~3月)
【参観料】一般480円、高校生240円、小中学生120円
関東平野を一望できる“縁結び”の神社
足利織姫神社
〈滞在時間〉30分~1時間
機織りを司る「天御鉾命(あめのみぼこのみこと)」と織女の「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」を祀る神社。
足利城があった両崖山(りょうがいさん)の南の斜面に立ち、縁結びの神社として「恋人の聖地」にも登録されている。
麓の大鳥居から社殿までの「本坂」は229段の階段を上る、ちょっとハードなコース。
大鳥居の少し西から上る「縁結び坂」の方がなだらかで、さまざまな“ご縁”を願って奉納された七色の鳥居が立ち並ぶ。 上り切ると渡良瀬川や関東平野を眺めることができ、このロケーションを生かして元日には「初日の出を拝む会」が行われる。
今年の元旦は4,500人あまりが集まったそうだ。当日は太鼓の演奏なども実施される。
足利織姫神社
【住所】足利市西宮町3889
【営業時間】参拝自由
【問い合わせ】足利織姫神社奉賛会 0284-22-0313
着物や鎧のレンタルもできる学習館
足利まちなか遊学館
〈滞在時間〉15分~
足利まちなか遊学館(通称:足利のわかりやすい歴史館)は、足利市の織物の歴史や、鑁阿寺や史跡足利学校を紹介している。
休憩スペースも設けられ、街歩きの際に便利に活用できそうだ。
また、足利銘仙の着物や、戦国時代の甲冑(かっちゅう)などの着付け体験ができる。
事前予約が必要だが、手ぶらでOKだ。
着物や武者姿で歴史的な街並みを歩く、非日常体験にチャレンジしてみてはいかが。
足利まちなか遊学館
【住所】足利市通1-2673-1
【営業時間】9:00~17:00
【料金】入館無料。着付け体験は銘仙着物と甲冑が各4,800円(3時間)、着物3,800円(1日)など
【休み】毎月第3水曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~31日
【問い合わせ】0284-41-8201
鑁阿寺西門を眺めるレトロ喫茶
あかつき
鑁阿寺の西門向かいの建物2階に、今年2月にオープンしたレトロスタイルの喫茶店。
レコードから流れる音楽と、コーヒーや紅茶、「スパゲッティ ナポリタン」(880円)といった懐かしい味わいのメニューを楽しめる。
厳選クラフトビールのサーバーがあり、昼飲みもOKだ。
奥村巨樹(なおき)・暁子さん夫妻で切り盛りし、看板犬の「紅子(べにこ)」がいることも。
あかつき
【住所】足利市家富町2195 2階
【営業時間】12:00~21:00
【休み】水・木曜、不定休有り
※Instagram参照。
【問い合わせ】0284-21-7785
【Instagram】https://www.instagram.com/akatsuki___ashikaga/
日本三大イルミネーションのスポット
あしかがフラワーパーク
〈滞在時間〉2時間
樹齢160年におよぶ大藤を始め、四季折々の花が楽しめるフラワーパーク。
約500万球の光が出迎え、日本三大イルミネーション認定を始め、数多くの賞を受けている「光の花の庭」は、冬のスポットとして名高い。
今季は23回目の開催で、25mのイルミネーションタワーなどがリニューアルした。
12月26日から新年に向けて展示内容を順次入れ替え中で、2025年1月1日から2月16日まで、新年を祝うイルミネーションと、冬咲きボタンのライトアップを実施する。 夜は冷えるので寒さ対策をして出かけてみて。
あしかがフラワーパーク
【住所】足利市迫間町607
【休み】12月31日
【問い合わせ】0284-91-4939
【営業時間】昼の部/11:00~15:00 夜の部/平日15:30~21:00、土・日曜、祝日15:30~21:30
【料金】昼の部/一般500円~900円、4歳~小学生300円~500円 夜の部/一般1,400円、4歳~小学生700円
※昼の部は開花状況などにより異なるため公式サイトで確認を。
【公式サイト】https://www.ashikaga.co.jp/
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太平記館
足利学校に近く、無料駐車場や観光案内所、土産店などを備える、まちなか観光の起点になる施設。
10人以上の団体向けのガイド(10日前までに予約)や、レンタサイクルの貸し出しもあるので、利用してみて。
太平記館
【住所】足利市伊勢町3-6-4
【営業時間】9:00~17:00
【休み】12月29日~31日
【問い合わせ】足利市観光協会 0284-43-3000
FM DAMONO
今年5月に開局したコミュニティFM局(送信周波数88.3MHz)。
鑁阿寺に向かう大門通りにスタジオを構え、地元の情報を発信している。
見学席兼コミュニティースペースもある、交流の場だ。
FM DAMONO
【住所】足利市大門通2376
【放送時間】24時間放送
【公式サイト】https://www.damono.jp/
れんがハニーガーデン
日本はちみつマイスター協会認定アドバイザーがいる、国産純粋はちみつ専門店。
はちみつを使った「ハニーワッフル」(4種、194円~)は土産にぴったり。
冬季限定「恋チョコハニーワッフル」(225円)なども。
れんがハニーガーデン
【住所】足利市旭町553
【営業時間】10:00~17:30(土曜は11:00から)
【休み】毎週日曜、毎月第4土曜、祝日、12月29日~2025年1月5日
【問い合わせ】0120-411-383
旅行後記
今回はまちなかを中心に巡り、足利氏に連なる文化・歴史の奥深さを感じることができた。
背負う山々にはワイン畑やアウトドア施設もあるとのこと。
織姫神社からも登れる両崖山は低山ハイキングにも向いているそうなので、緑がもえる春になったら、もう一度出かけてみたい。