戸塚区 地域活動拠点、11年で閉所 「交流広場とつか」が引継ぎ
「居心地のよかった場所がなくなり寂しい」「ふらっと寄れる雰囲気が大好きでした」。
吉田町で戸塚区民の交流場所として約11年間親しまれてきた「ふらっとステーション・とつか」(運営・NPO法人くみんネットワークとつか)が2月26日、惜しまれつつ閉所した。
同所は地域のコミュニティスペースの創出を目的として2014年3月に元市有地のマンション1階に開所。カフェスペースや貸会議室を有し、その利用は口コミなどによって広まっていったという。
さまざまな団体支え
約11年間の月日のなかで、朗読サークルや歌声カフェなど数多くの地域活動グループが誕生。そうした団体の多くは利用者との雑談のなかで実現したものもあるという。
代表の吉田篤子さんは「各々のやりたいことに応じて、それをサポートできそうな他の利用者さんやスタッフを紹介していました」と振り返る。
閉所が決まった際には、各団体から「ご縁をつないでいただきありがとうございました」などあたたかなコメントが寄せられた。
閉所直前となった22日には、最後のイベントとして恒例のフリーマーケットを開催。多くの来場者で賑わった。「これだけ多くの方々に地域の居場所だと思ってもらえたことがうれしい」と吉田さん。
同所が担ってきた役割については今後、同法人が運営する戸塚駅西口近くの「交流広場とつか」が引継ぐ。吉田さんらも合流するため、「場所は変わっても引き続き地域をサポートしていけたら」と話している。