温泉、サウナ、プール。どれに入ると ビフィズス菌が増えて健康効果が期待できる?
ゲストは、医療ジャーナリストで医師の森田豊さん!
「秋こそ健康になろう!クイズ」
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、暑い夏が終わり、寒暖差の激しい日が増えてきましたよね。こんな季節こそ、体調には気をつけてほしいものです。今回は、クイズの答えを知ることで、ご自身を健康に導けるような問題を用意してみました。秋は「食欲の秋」「スポーツの秋」など「○○の秋」と呼ばれることが多いですが、私としては、ぜひ「健康の秋」にしていただきたいです。今回のクイズも、もちろん医学的見地に基づきながら問題を作成。みなさんの生活に参考になれば幸いです。
Q:何かに入ると腸の中のビフィズス菌が増えて、健康効果が期待できるという研究結果を九州大学が発表しました。さて、何に入るといいんでしょうか?
A:温泉 B:サウナ C:プール
正解は、Aの温泉!
今年2月に九州大学から発表されたばかりの研究結果です。成人136名を対象に、別府温泉の5つの泉質に入浴してもらい、腸内細菌の変化を調査しました。
その結果、特に炭酸水素塩泉への入浴で、ビフィズス菌が増加していることが明らかになりました。
その他の泉質でも、腸内細菌が整ったそうなので、「温泉に入ること自体がビフィズス菌を増加させる」ということでしょうか?
20分以上、7日間連続して⼊浴することで、効果が出たとのことです。また、⾷⽣活が通常通りでも、温泉によって、腸の中のビフィズス菌が増えたようです。
Q:「名前にはその人の本当の姿が表れている」という意味を指して「名は体を表す」といいますが、「医学的」にはどうでしょうか?
A:正しいのではないかと考えられる研究結果がある
B:根拠に乏しい
C:そんな研究自体、行われていない
正解は、Aの正しいのではないかと考えられる研究結果がある
イスラエルのライヒマン大学が、「人の顔は、自分の名前に合うように成長するんではないか」という驚きの研究結果を発表しました。
この研究の参加者に、顔写真をランダムに見せて、その下に書かれている4つの名前の選択肢から、「どれがこの人物の名前か?」を選んでもらいました。その結果、本当の名前を「偶然のレベルを大幅に超えて」高い確率で当てることができたとのことです。
研究結果の考察として、私たちが子供から大人になるにつれて、自分の名前に合うような顔に成長することを示唆しています。
例えば「誠」と付けられたら誠実そうな顔立ちになり、「優子」と付けられたな優しそうな柔和な顔つきになるということでしょうか。
Q:ペットを飼うことは様々な健康効果があるとされています。特に犬は「飼い主に似る」とよく言われていますが、アメリカの研究で、とあることがわかりました。それは、どんなことでしょうか?
A:犬と飼い主が似ているという傾向はない
B:犬が飼い主に似てくる
C:飼い主が犬に似てくる
D:もともと、自分に似ている犬を飼う傾向にある
正解は、Dのもともと自分に似ている犬を飼う傾向にある
アメリカのカリフォルニア州立大学の研究によると、ワンちゃんの飼い主45人に頼んで、自分とペットの写真を1枚ずつ持ってきてもらいました。そして、バラバラにしたものを、別の人に、「飼い主とペットの組み合わせを当ててもらう」というマッチング形式の研究を行いました。
すると、25組中16組で飼い主とワンちゃんの組み合わせを正しく一致させることができました。64%の正答率なので、高いと言えるでしょう。
ただ、研究結果に対する考察としては、犬が飼い主に似てくるのではなく、もともと似ているのが正解なんではないかということです。
自分に似ていないワンちゃんを、敢えて飼おうとしないのではないかということでした。犬以外はまだ研究結果が出ていないみたいので、わかりません。
Q:ペンシルベニア大学の研究結果で、
1日の自由時間によって幸福度が高まることがわかりました。次のうちどの時間が最も人の幸福度が高まるでしょうか?
A:1日15分 B:1日3時間半 C:1日7時間
正解は、Bの1日3時間半!
ペンシルベニア大学ウォートン校は、およそ6000人の参加者を対象としたオンライン調査を行いました。
自由時間が、1日15分、1日3時間半、1日7時間の、3つのグループに分けられ、半年にわたり、自由時間の中で「娯楽、幸福、満足度をどれだけ体験できるか」を報告してもらいました。
すると、1日3時間半が最も幸福度が高く、1日15分のグループと、1日7時間のグループでは、幸福度が低いと報告されました。
1日15分では「ストレス度が高まる」と報告され、1日7時間では「生産性が低くなる」と報告されていました。
また、自由時間の過ごし方では、テレビやネットサーフィンなどの非生産的な活動では、自由時間が長くなると幸福度が低下し、趣味や運動などの「生産的な活動」では、たとえ長くなっても幸福度は変わらないという結果になりました。
Q:アメリカの研究で、「効率よく仕事が出来る人」が持つべきカバンが発表されました。どんなカバンでしょう?
A:軽いカバン B:重いカバン C:派手な色のカバン
正解は、Aの軽いカバン
アメリカのバージニア大学の研究によると、身体が重く感じると心も重く感じたり、気分も落ち込んだりする可能性が高いため、普段持ち歩くカバンは、無駄なものを入れずに軽めにしておいた方が、仕事の効率も良いようです。
研究では、参加者に重さの違うリュックサックを背負わせて、目の前にある坂の角度を推測させるというものでした。
すると、重い荷物を持ったグループの方が、まだ坂を登っていないのに、坂の角度が高いと推察したとのことです。
体を軽くしておけば、心も軽くなるということなんでしょうか。。。
逆に考えると、「カバンを軽くすれば効率よく仕事が出来る人になれる」ということになりますかね?
Q:アメリカの研究で、「長生きをする人が日記に書く言葉」が判明しました。さて、どんな言葉でしょうか?
A:反省の言葉 B:ポジティブな言葉 C:グチ
正解は、Bのポジティブな言葉
アメリカ・ケンタッキー大学の研究で、ノートルダム寺院にいる180名の日記を調査した研究によると、ポジティブなことを日記に書き続けている人の方が、寿命が長いとのことでした。
この研究は、85歳の時点でも、93歳の時点でも、同じ結果が得られたとのことで、年齢関係なく、ポジティブな言葉がとても健康によいようです。
「今日も幸せに過ごせて嬉しい」という言葉が、最も効果があったようです。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)