セ・リーグ球団別週間MVP 巨人の頼れるベテラン丸佳浩が躍動、DeNA牧秀悟も大暴れ
10打数6安打2四球、wRAA3.8の丸佳浩
交流戦が終了し、リーグ戦が再開されたプロ野球。先週は阪神が中止分の日本ハム戦1試合を18日に行い、23日は雨天中止となったため、DeNAは2試合、他のセ・リーグ5球団は3試合を消化した。3連勝も3連敗もなく、団子状態のまま再スタート。首位・広島から5位で並ぶヤクルトと中日まで5.5差にひしめき合っている。
SPAIAでは6月18日から23日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
セ・リーグトップはwRAA3.8の巨人・丸佳浩だった。23日のヤクルト戦で二塁打2本を放つなど10打数6安打2四球。プロ17年目の35歳が1番として気を吐いている。
6月9日の西武戦で史上47人目の1000得点を達成。ここまで通算1766安打をマークしており、2000安打も見えてきた。広島時代の2017、18年に2年連続MVPに輝いて3連覇に貢献したベテランは、ペナントレース後半戦でも頼りになりそうだ。
ヤクルト西川遥輝、広島・堂林翔太も存在感
1試合が雨天中止となり、1勝1敗だったDeNAは牧秀悟がチームトップのwRAA3.0だった。2試合でなんと9打数6安打の大暴れ。22日の阪神戦では二塁打2本を含む3安打を放つなど4番としての責務を果たしている。
2勝1敗だったヤクルトは西川遥輝がチームトップ。12打数4安打1本塁打でwRAA2.2をマークした。23日の巨人戦では移籍後初アーチとなる1号3ラン。最近は1番で固定されており、持ち味を発揮している。
首位・広島は堂林翔太が6打数3安打1四球をマークし、チームトップのwRAA2.0だった。23日の中日戦では3安打1四球で全4打席出塁。純国産打線で存在感を示している。
中日・細川成也、阪神・大山悠輔も貢献
2勝1敗だった中日は細川成也がwRAA1.7でチームトップだった。23日の広島戦で2安打を放って勝利に貢献するなど計7打数3安打。現役ドラフトで加入して2年目の今や、4番として欠かせない存在だ。
阪神は6月21日に一軍復帰した大山悠輔が8打数4安打1本塁打でチームトップのwRAA1.6をマークした。22日のDeNA戦では東克樹から復活の4号ソロ。今季は打率.211と不振だが、今後の巻き返しが期待される。
7月23日、24日のオールスターまで約1カ月。暑さとシーズンの疲れが同時に襲ってくるこれからの時期をどう乗り切るかが勝負の分かれ目だ。好調を持続する選手たちが打線を牽引できるかがカギとなるだろう。
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記事:SPAIA編集部