上越市が正規職員採用を前倒し 人材流動化に対応し有効活用へ
流動化する人材を有効活用しようと、新潟県上越市は2024年10月1日、正規職員2人を新規採用した。年度途中の正規職員採用はリーマン・ショック後の雇用対策として行った2009年以来15年ぶり。上越市役所で辞令交付式が行われ、中川幹太市長が一人一人に辞令書を手渡した。
《画像:中川市長から辞令交付を受ける新採用職員》
今回採用されたのは社会人経験者で、2025年度採用試験を受験した地域政策課配属の松井天幹さん(29)と、用地管財課配属の山本潤さん(25)。通常年度初めの4月採用になるが、人材を柔軟に確保し、行政需要の高まりや欠員などに対応するねらいで採用時期を前倒した。今後は庁内の人事状況を見ながら、中途採用者向けの試験の別途実施なども含め、年間複数回の採用を検討していくという。
辞令交付式で中川市長は「気を引き締めて市民のために誠心誠意、公平公正に頑張ってほしい」と呼び掛けた。
《画像:「市民のために誠心誠意頑張って」と呼び掛ける中川市長(右)》
2人は同市出身で、これまで民間企業で営業職を務めていた松井さんは「地域へ奉仕する公務員として古里に貢献したい」、山本さんは「前職の消防官として地域と関わってきた経験を生かして、市民の皆さんと親密な関係を築いていきたい」と意気込みを語った。