猫のフードは『いつも一緒』と『いろいろあげる』、どっちがいい?それぞれのメリット・デメリット
フードを「いつも一緒」にするメリット・デメリット
メリット
猫が問題なく同じフードを食べているのであれば、あえていろいろ与える必要はなく、むしろ継続して同じものを与えることをおすすめします。
同じフードを食べることによって、猫の胃腸にかかる負担が少なく済み、体調のリズムを整えやすくなるためです。
もし急に体調不良を起こした場合でも、普段の食事が明確なため、病気の特定のヒントになる場合があります。
フードの種類を増やす必要もないため、フードの管理も最小限に抑えられ、費用コストも比較的抑えやすいでしょう。
デメリット
同じフードを食べ続けることは、悪いことではありません。しかし、災害や病気でいつものフードが入手できない、療法食が必要になる場合はどうでしょうか。食べ慣れたものを好み、猫が新しいフードを受け入れず困る可能性があります。
また、キャットフードの製造終了により、やむを得ず切り替えなければならないことも考えられます。
こうした事態が起きた際には、新しいフードを受け入れてもらえるよう、少しずつ違うフードを混ぜながら与える工夫をしてください。
フードを「いろいろあげる」メリット・デメリット
メリット
猫がいつものフードをどうしても食べてくれない場合は、いろいろあげる方法を試すのもひとつでしょう。
いくつかのフードをローテーションして与えることで、猫がそのフードに飽きる前に、別のフードに切り替えることができ、美味しさを感じやすい状態を保てます。
いろいろな食を経験できるため、フードを変更する必要が出た場合でも、比較的スムーズに受け入れてくれるでしょう。
また他のメリットとしては、異なる成分のフードを摂取することで、食物アレルギーのリスクを抑える効果も期待できます。
デメリット
猫の要求のままにいろいろなフードを与え続けると「フードを選り好みできる」と学び、グルメ志向がさらに強くなりがちです。
「食いつきが悪くなっても、フードはすぐに変えない」というスタンスで対応し、エスカレートするのを避けましょう。
また「いつも一緒」にするパターンと逆のことが起き、胃腸への負担が増え、お腹を壊しやすくなることもあります。
管理やコスト面も考慮しながら、バランスの取れた対応を心がけましょう。
まとめ
猫のフードの与え方は「いつも一緒」と「いろいろあげる」の大きく2パターンがあります。
一般的には「いつも一緒」のフードを与えることが多いかもしれませんが、災害などの緊急時に備えて、別のフードも用意しておくと安心かもしれません。
また、いつものフードをなかなか食べてくれない状況が続くのならば、いろいろあげる方法を試した方がよい場合もあります。
それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、愛猫にとって最適な方法を選んでいきましょう。
(獣医師監修:加藤桂子)