口にくわえた猛毒コブラに噛まれ、20歳の男性死亡 SNSへの投稿目的で(印)
インド、テランガナ州カマレディ地区で先月初め、動画の撮影をしていた20歳の男性が死亡する事故が発生した。男性は動画をSNSに投稿する目的で、猛毒を持つコブラを口にくわえていたとみられている。印ネットメディア『Hindustan Times』などが伝えた。
【動画】コブラをくわえている男性(ショッキングな映像が含まれます)
亡くなったのはシバラジさん(Shivaraj、20)で、父親が撮影していたという48秒の動画では、道路の真ん中に立ち、コブラの頭を口にくわえているのが見て取れる。
シバラジさんは当時、胸の前で祈るように手を合わせ、白い歯を見せながら笑顔でカメラを見つめていたが、頭を噛まれたコブラはかなり苦しかったのであろう。シバラジさんの足まで垂れた尻尾を動かし、なんとか逃げようともがいている。
一方でシバラジさんはというと、コブラを口にくわえたままで髪をかき上げる余裕を見せており、最後は親指を立て「いいね!」と合図を送っていた。
地元ネットメディア『Telugu Scribe』によると、シバラジさんと父親はヘビを殺すことで生計を立てていたそうで、この直後に起きた悲劇について次のように伝えていた。
「実はこのコブラは親子が捕獲したもので、父親がWhatsAppのグループに動画を投稿するため、シバラジさんにコブラを口にくわえるように頼んでいた。しかしながらコブラはこの直後に噛みつき、シバラジさんは亡くなった。」
なおこの動画は、地元ニュースメディア『Telangana Today』の編集者シュリニヴァーサ・レディ・ケイさん(Srinivas Reddy K)が、「SNSに投稿するために撮影された動画であろう」とXで公開したことで拡散し、次のようなコメントが寄せられていた。
「なぜこんなことをするのか? 貴重な命を大切にしようよ。」
「なんて恐ろしいことだろう。」
「SNSで一時の名声を得るために命を落とすなんて馬鹿げている。」
「気の毒に…。でも人間は携帯電話を使うようになってから、頭を使うのを止めてしまったんだよ。」
「悲しいけど、あまりにも愚か。」
「不運だった。でも愚かなことで人生を台無しにしてしまった。」
「父親は一生、このトラウマを背負って生きなければならない。」
「自業自得。」
ちなみにインドでは今年7月にも、動画の撮影に夢中だった夫婦が27メートル下の渓谷へ飛び降りて重傷を負っていた。2人は撮影に夢中で、近づいてくる電車に直前まで気づかなかったという。
画像は『Srinivas Reddy K X「Here is the gullible youngster who held a cobra in his mouth to get filmed possibly for posting on social media platforms」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)