特殊詐欺被害防ぐ JA比々多支店に感謝状
伊勢原警察署(滝口英仁署長)が2月27日、特殊詐欺の被害を防止した功労に対して、湘南農業協同組合比々多支店に感謝状を贈呈した。
伊勢原署によると同支店は1月22日、「息子に200万円を届けるため」と預金を引き出そうと窓口に訪れた70代の女性に対し、支店の従業員が積極的な声掛けを実施。「長男が女性を妊娠させてしまったため」などと、引き出し理由など具体的な確認を行うことで、息子を騙った特殊詐欺被害を未然に防いだという。
窓口対応にあたった同支店の佐草奈津子業務係長補佐(50)は「女性の慌てぶりが会話も成り立たない位、尋常ではないように感じた」と振り返る。また「支店の従業員が一丸となって対応した連携の賜物。お客様の大事な預金が守れて良かった」と話す。
同支店によれば、常に高額な預金を支店に置かず、「振り込め詐欺シート」を活用するなど定期的に特殊詐欺対策の研修を重ねているという。滝口署長は「詐欺を未然に防いで頂きありがたい。お客様の中には、声掛けに理解頂けない場合もあると思うが、通報してもらえればすぐに警察官が駆け付けるのでこれからも協力をお願いしたい」と語った。