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体にやさしい野菜と雑穀料理を楽しむ「オーガニックなカフェ」【鹿追町】

北海道Likers

画像:<a href="https://hokkaidolikers.com/" target="_blank" rel="noopener">北海道Likers</a>

みなさんは『ヴィーガン』という言葉をご存じでしょうか? 「言葉を聞いたことはあるけど、よくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。

『ヴィーガン』とは菜食主義者『ベジタリアン』の一種ですが、肉や魚を食べない『ベジタリアン』に加えて卵や乳製品など動物由来の食品も食べないのが『ヴィーガン』です。

そんな『ヴィーガン』に対応した料理を食べられるカフェが2024年3月にオープンしたということで、早速取材にうかがいました。

自然に囲まれたオーガニックなカフェ「青空とポニー」

画像:北海道Likers

ヴィーガン対応の料理がいただけるオーガニックなカフェきっちん『青空とポニー』は鹿追町(しかおいちょう)にあります。帯広駅からは車で約30分の、自然に囲まれた場所です。

画像:北海道Likers

料理はすべてバイキング形式で、好きな料理を好きなだけ盛り付けられます。

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お皿に盛り付けたら、はかりで計量します。重さに応じて値段が決まるシステムです(おかず1gに対して4円)。ご飯は雑穀米か、7分づき米を選べて500円(大盛りは+100円)。ご飯はおかわり可能(200円)です。※いずれも税抜価格

画像:北海道Likers

筆者はこんな感じで盛り付けました(ご飯は大盛りの雑穀米)。ご飯とおかず以外にお味噌汁もつきます。取材時のメニューは、

みそじゃがコロッケ ひえのクリーミーコロッケ(葛みそソース) ホタテ風フライ 黄大豆とラディッシュのマリネ ごぼうのいかだ揚げ セロリフライ 山ちゃんのいなきびとワカメの炒め物

などでした。メニューは食材によって毎週変わります。しっかり揚げ物もあって、ボリュームたっぷり。肉や魚がなくても満足できる料理ばかりです。さらにバラエティ豊富で、食べ応えも十分。

素材も地元で採れた野菜と雑穀がメインとなっており、無農薬で、化学肥料を使わない有機農法の野菜にこだわっています。

※地元産で手に入らないものは北海道産、国産、外国産も使用

調味料も伝統的な製法で作られた塩、醤油、味噌、梅酢などを使用し、化学調味料や人口甘味料は使いません。砂糖やはちみつ・メープルシロップなども一切使用せず、野菜の甘みのみです。揚げ物のパン粉も天然酵母のパンを使い、油も天然のなたね油やごま油だけを使うというこだわりぶり。

画像:北海道Likers

お店でも有機野菜や天然の調味料、油などを販売されています。

野菜や雑穀だけの料理というと薄味の“精進料理”を思い浮かべる方も多いかと思いますが、それとは全くの別物です。ご飯に合うよう濃いめに味付けされていて、野菜の甘みだけとは思えないほどの旨みがあります。

雑穀米は噛めば噛むほど甘みがあり、食べ終わったあとの満足を十二分に感じられますよ。

画像:北海道Likers

こちらはデザートでいただいた『甘酒スイーツ』(350円 ※税抜価格)です。上にのっているのは晩白柚(ばんぺいゆ)の自家製ジャムで、砂糖は不使用です。

このスイーツも砂糖を使用していないとは、とても信じられないほどの甘みですが、雑穀入りの麹甘酒の自然な甘みなのでスッキリとしていて、全くしつこさがありません。

スイーツは季節や入荷状況によって、メニューが変わります。タルトやアイスクリームが登場することもありますが、牛乳ではなく豆乳を使用。甘みには砂糖ではなく、甘酒や米飴、ストレート果汁や野菜、果物を使用しています。

画像:北海道Likers

こちらは『カスタードケーキ』。カスタードクリームは卵ではなく、稗(ひえ)の粉を使用しています。

甘さは、甘酒とりんごジュースから。小麦粉ではなく米粉を使用しているので、もっちりとした食感です。

画像:北海道Likers

料理はすべてテイクアウト可能です。容器のサイズは大(50円)、中(30円)、小(20円)の3種類。容器を持ち込むと50円引きになります。※いずれも税込価格

憧れの場所で夢だった「オーガニックなカフェ」をオープン

北海道Likers

店主の吉崎京子さん(左)と母の有塚智子さん(右)
画像:北海道Likers

店主の吉崎京子さんにお話を聞きました。吉崎さんは幼少期を帯広で過ごされ、18歳で札幌の学校に進学。結婚後、新潟に移住し現在は帯広市にお住まいです。

このお店をオープンしたのは2024年3月。それまでは十勝で、曜日限定の間借りカフェを営業されていたのだそう。

この場所は元々『ライオンのいえ』という、カレーがメインのカフェとして営業されていました。『ライオンのいえ』が閉店することになり、客として通っていた吉崎さんが「ここでカフェをしたい」と新規開店することになりました。

「いつか自分のお店をやるのが夢だったので、大好きなこの場所で開店できてとてもうれしいです。『ライオンのいえ』が閉店して、この建物は取り壊される予定だったんですよ」と吉崎さん。

画像:北海道Likers

とても趣のあるログハウスですが、大家さんが設計図無しで建てられたのだそう。

画像:北海道Likers

店内に飾られている食器なども、ほとんど大家さんが集められたものです。

野菜と雑穀だけで満足できる料理を

画像:北海道Likers

吉崎さんは学生時代に栄養学を勉強され、数年前に料理教室で1年間、野菜と雑穀料理を学ばれました。「肉や魚を使わない料理でも、満足できることを知って欲しかった」と吉崎さんは言います。将来的にはお米や野菜を自分で作り、自給自足の生活をするのが夢だそうです。

「知り合いの農家さんのお手伝いに行ったり、仕込みや買い物に行ったりなどで忙しいので週2日開店するので精一杯なんです。店を休んでいる間、間借りで営業してくれる方がいればうれしいですね」と吉崎さんは語っていました。

2024年7月からは「このお店の料理を習いたい」というお客様の声から、料理教室を開催されるのだそう。今後も月1回程度、定期的に開催していく予定です。

【詳細情報】
青空とポニー
住所:北海道河東郡鹿追町上然別西13線16-10
電話番号:090-4706-7945(予約可能)
営業時間:11:30〜15:30(15:00ラストオーダー)
営業日:土曜日・日曜日(臨時休業あり)

2024年の7月からは祝日の営業も予定しているそうです。通常とは違ったメニューを味わうことができるかもしれません。

みなさんもぜひ『青空とポニー』を訪れてみてください。野菜と雑穀だけの料理のバラエティに驚き、味とボリュームに大満足すること間違いなしです。

最新情報はInstagramやFacebookで発信されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

取材・撮影/カンベアキラ

【画像】北海道Likers

この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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